前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
マリアとの他愛無い会話をしている内に、両親の話になり母は偉大と共通認識になったので、父親の話へシフトするとマリアの父は厨二病らしい事を告げられ、僕は戸惑うしかなかった
「カナリアは、おばあちゃんに会った事あるでしょ? ほら、教会でさ?」
「そうですね、
アレからまだ
寧ろ、忘れられる訳がない、あれほどの圧倒的強者を忘れる事など出来ない、僕は小市民なので
「偉そうだったでしょ?」
「偉そうでしたね・・・いやまぁ実際偉い人なのでしょう?」
「確かに実際偉い人ではあったけど、義理の息子とはいえ現国王を顎で使うのは、おばあちゃんぐらいだよ」
「・・・ノーコメントで」
マリアはニコニコと笑みながら立花博士の事をズケズケと言うのだが、僕としては恐れ多くて同意しかねるので少し困ってしまう
「おばあちゃんって、平民からの成り上がりらしいんだけど、その平民時代から偉そうだったらしいんだよねぇ〜」
「転生後って意味ですよね?」
「そうだよ? オーシアに転生して下剋上?して大貴族になったんだってさ〜、今オーシアにある要家は義妹である
「はへぇ〜 そうなんですね」
「知ってると思うけど、ケーネ先生はオーシア人だしオーシア要家の出身だよ?」
「え?!」
なんだかよく分からないが、父親の話をしていたつもりが、立花博士の親戚関係の話になっていて、まさかケイネ先生が立花博士の親戚だとは予想外で驚くてしまう
「と言ってもオーシア要家は基本的に血縁ない家なんだけどね? 寧ろシャルロッテさんが私達と血縁らしいけど、まぁ本当かは分からない」
「血ではなく、心で繋がった者が家族、と?」
「そそ、そんな感じ」
なんと素晴らしい事だろうか、言うのは簡単だが実際に実践する事の大変さは想像以上だろう
だが、家族を作る時、一般的には縁もゆかりも無い全くの赤の他人が出会い絆を結び婚姻する
つまり始まりは、やはり心が繋がってこそ家族と成る、と僕は思う
「そんな破茶滅茶なおばあちゃんの生き様に影響されたのが、私のパパであるラゼッタ、昔は素直で聞き分けの良い子だったのだけど〜って、おばあさまが言っていたぐらいにね」
「う、うーん・・・」
なんとも反応し辛い事をマリアが言うので変な相槌を打つが、マリアは気にしていないのか、クックっと笑っている
恐らく これまでのニュアンスで察するに、彼女の言う おばあさま はシャルロット前王妃の事で、おばあちゃんは立花博士の事だろう、多分
そのシャルロット前王妃の言葉となれば、余程だったのだろう と予想は出来る
「ママ曰く、昔に比べたら大分マシにはなったけど、おばあちゃんに憧れてワザと汚い言葉遣いをしていたんだってさ」
「そうなんですか? 僕が会った時は立花博士は悪役フェイスでしたが、普通でしたよ?」
「そりゃぁカナリアちゃんは何も悪い事してなかったし、無実の子を脅迫する外道では無いからね、おばあちゃんは。偉そうだけど」
「そう言う物ですか・・・」
「おばあちゃんはね、あんな見た目だけど子供の味方だったんだよ? 子供を食い物にする悪人に容赦なく制裁を課すぐらいにね? 」
「はぁ・・・」
マリアは誇らしげに言い、ニコリと笑む
そう言えば配信で流れて来たコメントに、立花博士は資産を湯水のごとく子供の支援に投じていたってあったのを思い出す
なんか怖そうな人だったが、人格者であった事も理解出来るし、話を聞く人々に慕われていた事も理解できる
そんな惜しい人が少し前に亡くなってしまったのは少し悔やまれるかもしれないが、イオン様のところで労働しているし、またその内 転生するんじゃないかな?多分