前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
僕の目から見て多忙なマリアがテンション高めに僕へ協力する事を宣言して来たので、やんわり断りを入れてみたが押しが強く押し切られてしまい、マリアに新武装開発や改良を一任する事になってしまった、訳が分からないよ
そんな具合に始まった新学期を過ごして数日、特に用もないが手持ちの映画も見尽くし、琴線に触れる小説もなく、積みプラも崩してしまいバイクを転がす気分でも無かったので事務所に行くと、
「お疲れ様 カナリアちゃん、お嬢は まだ戻ってないよ」
「お疲れ様です渚さん、そうなんですか? また最近忙しそうですね?」
「まぁねぇ・・・面倒なのに絡まれ出したみたいでね」
「面倒なの?」
「あ、あ〜・・・ごめん、聞かなかった事にしてもらえるかな? 私の口から説明して良い事じゃないからさ?」
「分かりました」
渚にしては珍しく口を滑らせてしまった様で、バツの悪そうに言ってきたので了承する
気にならないと言ったら嘘になるが、僕が知った所で何か出来る訳でもないので、大人しく素直に渚の提案を受け入れるしかない
「あ、そうそう。マリアさんがカナリアちゃんに『美味しい紅茶の葉が手に入ったからおいでよ』って伝言」
「そうですか、ありがとうございます」
あからさまに話題を変えられたので、軽くお礼を言ってからマリアのアトリエへ行き、扉を開けて中を見ると ギルド員である
「おや? カナリアちゃん いらっしゃい、入っておいでよ 今 紅茶を入れるからさ」
「いえ、あの・・・邪魔しちゃいましたよね?」
「大丈夫だよ、燈ちゃんに依頼されていた事を報告していただけだから、それに・・・少なからず君にも関わってくるしね?」
「僕にも・・・ですか?」
マリアが僕に気付き指をパチンと慣らし円環型魔法陣を展開し、お茶の道具が空を泳ぎ始める、魔法って凄いなぁと思いつつ、マリアの含みのある物言いに少し引っかかる
「今、若宮ダンジョンでは、これまで観測された事の無い事象が頻繁に報告されているの」
「それはどういう?」
「簡単に言うと、本来その階層に居るはずの無い高レベル モンスターが出現していたり、ある筈の場所に転移門が無かったり、逆にない筈の場所にあったり、撃破した直後にボスモンスターが復活したり、etcetc」
「それって、ヤバいんじゃ?」
「うん、激ヤバだね」
燈が丁寧に説明してくれた内容に、僕は思った感想を素直に言うと燈も同意してくれる
恐らく確認された異変の内 数個だと思うが、ヤバさが滲む出ている
「それで異変の調査をギルドからマリアさんに依頼したって訳、マリアさんはダンジョン研究者の中でも最上位の人だから」
「期待をされては答えなきゃって事で調査をしてみた結果、私・・・いや、私達ブリリアント家に因縁のある呪物が原因では? って仮説を立てて、今サンプルを持って来て貰ってるんだけど・・・遅いね」
「そうなんですか?」
燈とマリアの説明を聞き、イマイチ ピンと来ずに曖昧な返事を返していると、少々乱暴にアトリエの扉が開き今 日本に居ない筈の彼が入室してきて
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前会った時と比べて、かなり疲れている様子のシンクが少々機嫌悪そうにマリアへナニカを渡している
今、渡したのがサンプルってやつだろうか?