前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信   作:銭湯妖精 島風

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138. お茶会?

 

 

シンクから呪符の様な物でグルグル巻きにされ明らかにヤバいモノアピールされているサンプル(仮)を受け取ったマリアはニコニコしているが、シンクは少々不機嫌そうだ

 

そんな彼が僕に気付いた様で

 

 

「お〜カナリアちゃんじゃん、元気か〜?」

 

「お久しぶりですシンクさん、まぁ元気ですよ? もう10年は風邪ひいてないですし」

 

「そうかそうか、聖女の加護ってやつかねぇ?」

 

「かも知れないですね」

 

 

先程まで不機嫌丸出しだったシンクの雰囲気がガラッと代わり、気さくなお兄さんみたいな感じになって軽く会話をしていると、隣に立つ(あかり)は目が点になっていて

 

「シンク・テレジア・・・なんでマリアさん、リューネの重鎮を顎で使ってるんです?!」

 

「いいぞ、もっと言ってくれ。いや、マジで」

 

「えぇ〜? シンクおじさんは、私達の伯父さんだしぃ? サンプル(これ)を安全に運搬出来るのウチの一族ぐらいだし、当時の当事者だしさ?」

 

 

「あー言ったら、こー言う奴だな、本当・・・お前は」

 

 

燈の言葉にシンクが便乗し苦言を呈するが、マリアには響いていない様子で、自分の正当性を主張してシンクは呆れた様に肩を落とす

 

 

「まぁまぁ、紅茶でも飲んで落ち着こう?」

 

「お前が原因なんだけどな?」

 

「いただきます」

 

「わぁいい匂い、いただきます」

 

 

にぱー と笑みながらマリアは人数分の紅茶を淹れ配ったので、受け取り一口飲む

 

先日飲んだ紅茶より更に美味しくて少し驚いていると

 

 

「お前、また腕を上げたな? こうゆう所だけ似れば良い物を・・・本当、人使い荒い所が似なければ良かったのに」

 

 

「えー? だって、おばあちゃんに憧れて厨二病を発症して未だ完治してないパパの娘なんだよ? それは無理な相談じゃないかなぁ?」

 

 

「・・・そうだな、説得力しかないな」

 

 

シンクの呟きに返答したマリアの言葉に何か諦めた様子で少し項垂れてシンクは言う

 

 

これは余程、使われて来たのかもしれない

 

 

「あ、あの、シンクさん、なんで日本に? 結構忙しいと思うのですけど・・・」

 

 

「ん? あぁヘンリのお使いの後詰だよ、念には念を入れてな」

 

 

「あーなるほど?」

 

 

話題を変える為にシンクが来日している理由を尋ねてみると、理由がヘンリのお使いの後詰だと分かり、追求が出来ない、どうしよう?

 

 

「いやぁ全く持ってウチの身内は、俺をコキ使いたがって困っちまうぜ」

 

 

「それだけシンクさんの能力を信用してるって事ですよ、きっと」

 

 

「お、ポジティブだねぇカナリアちゃん」

 

「そうですか?」

 

 

ヤレヤレと肩をすくめオーバーなリアクションを取るシンクに便乗して笑い話になる方向へ仕向ける様にする

 

 

すまない燈、貴女にはサッパリな事だと思うけど、すまない

 

 

「まぁ、信用信頼されてるのは悪い気分では無い、が・・・重なると、な?」

 

「それは・・・はい」

 

「優秀だと仕事回って来ますからねぇ」

 

「ギルド職員なんか、現場叩き上げしかいねーしな」

 

 

そう言いシンクは笑い、燈もウンウンと頷いている、なんか通じる物があったようだ

 

 

確かに大学出てようがギルドでは学歴なんて価値は無いのだろう、要は仕事が出来る or 出来ない の2択しかない

 

まぁ向き不向きがあるだろうから、適性の部署に配属されるのだろうけど

 

 

「リューネのギルドも実力主義なんですか?」

 

「そうだな、ギルドだけじゃなくて基本的には実力主義だな。何せダンジョン外でモンスターが闊歩してるし? まぁその辺は日本と違うな」

 

「結構危ないんじゃ?」

 

「日本でも野生動物による被害があるだろ? アレの凄い版か? まぁアイツらも馬鹿じゃないし、基本的には縄張りを荒らしたりしない限りは、滅多に人間の生活域に出て来ねーよ」

 

 

うん、やっぱりリューネは修羅の国のようだ

 

危機認識が僕より遥かに薄い気がする、僕はダンジョン外では不安しかないけど、彼は違うようだ

 

これが文化の違い?

 

 

 

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