前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
トリニティがファイヤースターターで着火の儀をしてる間に、ワカモが周辺へ簡易結界の魔道具を設置してきてくれた様で、人型で僕の方へ来て耳打ちしてくる
「前回より範囲を狭めているが、設置してきた 特にモンスターの気配も無いぞ、主よ」
「ありがとうワカモ」
「構わぬよ」
彼女にお礼を言うとニコッと笑み、僕の頭をひと撫でして料理キットの設置を始める
なんというか、ワカモが召喚した時より僕に優しくなってる様な気がする、元々優しかったけど・・・いや、そんなでも無いかも知れないわ、うん
それに僕に甘いのはワカモだけじゃないし? 多分
「・・・聖女のレベルが関係している?」
トリニティがワッチャワチャしてるのを傍観しながら、ふと思う エクストラクラス聖女を獲得してから、僕に都合の良い様に物事が進みがちだと
確かに僕は小動物枠でマスコットみたいに愛でらる事は多かったけど、最近の様に長蛇の列になる様な事は無かった
何より僕の行いを全肯定みたいな人が多くなかった筈なんだよね? そう
「僕に都合が良いなら良い・・・か? 自惚れて堕落しない様にしよ、うん」
「ファイヤーーー」
「ナイス
「ぐっど」
僕が1人で決意を固めている間にトリニティは着火の儀を成功させて二葉が薪に火を着けていた、思ったより早かったなぁ
「お疲れ様です、初めてにしては優等生なタイムだと思います」
「本当? やったー」
「次からはファイヤーライターズを使おうぜ? むずいわ」
「同意」
上機嫌の二葉とは対照的に
そんな訳で無事に焚き火台の火起こしが終わり、一息つきつつキャンプケトルに聖水を入れて沸かす
「1〜2人用のキャンプケトルですが、いつも使っている物より軽量ですね・・・気持ち沸騰まで早い気もします」
【案件レビュー偉い】
【取っ手とか折りたたみ出来るタイプか】
【耐久性はこれからだな】
革手袋をしてケトルを火から放しティーポットに母が調合したハーブティーを入れてお湯を投入して少し放置する
「少し量が少ないですが、どうぞ」
「ありがと〜」
「ありがとう」
「感謝」
シェラカップにハーブティーを注ぎトリニティに配ると受け取り喜んでくれたので内心安心しつつ、僕もハーブティーを飲み落ち着く
相変わらずステータス上昇とかのバフ表示が見えるが無視しておくが
「・・・なんでバフが掛かってるんだ? なんかしたか?二葉」
「いやいやいや、そんな悪戯しないよ? 魔力の無駄だしさ?」
「お茶を飲んだらバフが掛かった、つまり犯人はカナリアちゃん」
【まぁ当然の帰結だわなw】
【バッファー候補が二葉とカナリアちゃんだしなw】
【そりゃバレますわw】
トリニティには突然バフが掛かった状態なので驚いている様だが、直ぐに僕が犯人だと分かったらしくコチラを見て来たので
「僕がダンジョンモンスター特効のスキルを持っているのは知ってますよね? そのスキル効果で僕が生成した水は探索者にバフが掛かる仕様なんですよ、水を生成出来ると荷物も減らせますしね」
「理屈は分かる、分かるけど」
「水をワインに変えるタイプの天使」
「カナリアちゃんは可愛い上に優秀だから正義だね!」
【トリニティの3分の2が訳分からんぞw】
【壱夜って本当真面目だよなぁw】
【カナリアちゃんは天使な事は事実だから仕方ないよね?】
おかしいな、バフの説明をしただけなのに僕が天使だとか正義だとか言い出したぞ? なんでだろう?
褒められるのは悪い気はしないけど、ここまでだと少し心配になってくるのが、人の心理だと思う
大丈夫かな?