前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信   作:銭湯妖精 島風

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155. 学園祭

 

 

 

想定外の増援のおかげか特に苦戦する事なく10層を攻略し、当たり前の事だが高校生の僕はテスト期間が到来したので、ライブ配信活動を休止して2週間程テスト勉強に集中した、ほら僕って賢い方じゃないし?

 

 

例に漏れず優秀な三男を家庭教師に徴用して平均より上の点数を獲得できる様に勉強をしてテスト期間を乗り切る事に成功した

 

 

いやぁ本当に賢い兄を持つと助かるなぁ

 

 

「まぁテスト期間が終わったら、来るよね学園祭」

 

 

僕以外のクラスメイトが僕に着せるメイド服をクラシカル系にするか、ミニスカート系にするかの2つの派閥に別れて、本人を置き去りにしてディベートを始めたのを、良くやるなぁ と思いつつ眺めて呟く

 

 

ん〜なんだろう、準備にも何も関わって無い気がするし、本当に僕は何で此処に居るんだろうね?

 

手伝う事ある?って尋ねたら、当日 接客頑張って貰うから大丈夫だよ? 的な事を言われて、何にもさせてくれないし

 

 

まぁいいか、人生平坦な道では無いって言うしね、うん

 

 

そんな訳でテスト期間最終日で半日だったにも関わらず夕方まで熱いディベートが繰り広げられ、僕はクラシカルメイド服を着ることになった

 

 

 

そんなこんなで慌ただしい準備期間が終わり学園祭当日を迎え、僕は特に何も思わずにメイド服を着て、料理に髪が入ってはいけないので髪を整えてから、更衣室を出て教室に入るとクラスメイトが僕を見て直ぐに写真を撮り出す、僕は珍獣かな?

 

 

「カナリアちゃんが可愛いのは仕方ないけど、そろそろ時間だから傾注してねー、待ちに待った学園祭当日 カナリアちゃん目当ての お客が大量に来る事が予想される、各員仕事はキチンと果たす様にね? あとシフトは絶対に間違えない様に」

 

 

クラス委員長(♀)の一声にクラスメイトが撮影をやめ、委員長の言葉に返事を返す、団結力が凄いなぁ

 

 

「あ、そうそう。念の為にギルドから用心棒を借りて来たから、安心してね?カナリアちゃん」

 

 

「え? うん? うん、ありがとう?」

 

 

「よーし、みんなやるぞー」

 

「「「おーー」」」

 

 

やはり僕を若干置き去りにしてクラスは一致団結して、メイド喫茶(仮)は開店する

 

 

「それで用心棒は?委員長」

 

「予定では先生が そろそろつれてくる手筈になってるよ」

 

「そうなんだ」

 

そんな話をしていると、教室の開けっぱなしの扉から背中半ばの髪を頸で結っている黒髪灼眼の絶妙な表情をした落ち着いたお姉さん風の装いの美人と、ニコニコ顔の三男、金髪で赤のインカラーが入った今時女子 (あかり)が担任の先導で入室してくる

 

 

どうしよう、めちゃくちゃツッコミ入れたい衝動がヤバい

 

 

「今日はよろしくお願いします」

 

「・・・あぁ」

 

「任せてください」

 

「お姉さんにお任せアレ」

 

 

委員長の言葉に三者三様の返事を返しているのを見て、僕の我慢は限界を迎えてしまい

 

 

「色々と聞きたいけど、まず・・・雀晴(すばる)ちゃん、何でその格好なの? そんな趣味なかったよね?」

 

 

「言うなカナリア、俺だってしたくてしてる訳じゃねぇのよ、上司命令だから仕方なくだ」

 

 

「上司? あー・・・うん、そっかぁなら仕方ないね?うん」

 

 

僕の問いかけに雀晴は何とも言えない表情で僕へ言い、これは追求するのが可哀想に思い追求をやめる

 

 

「あれ? カナリアちゃん知り合い?」

 

「今、目の前に居る司書風の美人は2番目の兄、隣りのニコニコしてるのが3番目の兄、金髪のお姉さんは 僕のお母さんの部下」

 

 

「へぇ、世の中って狭いね」

 

 

「そうだね」

 

 

委員長の質問に答えて3人を待機用の客席へ誘い、ふと思う

 

 

あれ? もしかして僕って兄2人の前でメイド服で接客する事になってない? と思ったが、普段からコスプレしてる様な物だし、なんなら三鶴(みつる)には配信を全て見られてるだろうから、なんか今更な気がして特別羞恥心が刺激される事もなかった

 

 

とりあえずトラブル無く学園祭が終わる事を祈ろう

 

 

 

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