前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信   作:銭湯妖精 島風

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158. 学園祭 4

 

 

 

なんやかんや休憩をして再度メイドをしていると、見慣れた蒼髪紫眼のニコニコ顔の美少女と蒼髪蒼眼のウンザリ顔の美青年が来店する

 

 

何で此処にいるんだろう? 特にシンク、彼は多忙なので もうリューネへ帰国していると思っていた

 

 

よく見るとヘンリがガッチリとシンクの腕を掴んでいて逃げられないようだ、なぜに?

 

「やぁ、カナリア。きちゃった」

 

 

「なんで俺まで・・・仕事できてたんだぞ?」

 

 

「息抜きも必要だよ、兄様」

 

 

「お、おかえりなさいませ、旦那様、お嬢様」

 

 

「ぐっど」

 

 

やはり多忙の様子のシンクの話を半ば無視してヘンリは僕を見てサムズアップする

 

 

うん、僕より隣の兄の顔を見よう? 凄い表情だよ?ヘンリ

 

 

そういえば、建前護衛のマリアの姿が見えないが大丈夫なのだろうか? と、そんな事を考えつつ2人を席に案内し

 

 

「此方がメニューになります、お決まりになりましたらお申し付けください」

 

 

「それじゃぁ・・・ぼく は、アイスコーヒーとクッキーのセットとメイドとツーショット権、兄様は?」

 

 

「俺はアイスコーヒーだけで良い」

 

 

「ツーショット権は?」

 

「いらねーよ、なんで娘でも身内でも無い女子高生と写真撮らないといけないんだよ、(ゆたか)に浮気を疑われるわ」

 

 

「兄様、パパ活じゃないから写真ぐらい大丈夫だよ」

 

 

「お前なぁ・・・・どこで覚えたんだよ・・・」

 

 

2人が着席して直ぐにメニューを見せ説明したはずなのに直後に注文をされ、少し困惑する

 

メニューを2〜3秒で、全て目を通して尚且つメイドツーショット権まで発見したと言う事実を少し受け入れがたい

 

 

そのせいで、目の前の兄妹漫才を呆然と眺める事しか出来ないが、冷静を努め

 

「アイスコーヒーセットが お1つ、アイスコーヒー単品がお1つ、ツーショット権がお1つで宜しいでしょうか?」

 

 

「間違いない」

 

 

「あぁ、問題ない」

 

 

「で、では少々お待ちください」

 

 

注文を復唱して間違いないか確認し、キッチンへ注文を流し

 

 

「では、ヘンリさん? ツーショット権の方なのですが、メイドの指名は誰に?」

 

「君だよ? カナリア」

 

「そうなりますよね、はい」

 

 

今日だけで何度目になるか分からないやり取りをして、ヘンリを撮影スペースへ案内し三鶴へ目配せをして来てもらい、ヘンリからスマホを預かるのを確認して

 

 

「ポーズのリクエストありますか? 余程じゃ無い限りはリクエストに従う事になっています」

 

 

「そうだなぁ・・・・」

 

 

僕の言葉にヘンリはポーズのリクエストを僕へ告げてきたので、僕はリクエスト通りに、自分の前で少し複雑な方のハートを手で作りウインクすると三鶴が写真を撮り、スマホをヘンリへ返却してるのを見守りつつシンクをチラ見すると、配膳されたアイスコーヒーをスマホ片手に飲んでいた

 

 

なんか物凄い勢いで打鍵してるけど、なんだろう? 仕事かな?

 

 

 

「ありがとうカナリア」

 

 

「いえいえ」

 

 

「それじゃぁ ぼく は兄様の所に戻るよ、頑張ってね」

 

 

「はい、ありがとうございます」

 

 

 

なんか満足気なヘンリの言葉に返し、僕は接客へ戻る と言っても僕のシフト予定では、もうすぐ休憩時間になるので頑張る事にする

 

 

その後も特別トラブルも起こらずに休憩時間になり、メイド服から着替えようと思っていると

 

 

「カナリアちゃん、周るつもりなら宣伝も兼ねてメイド服のまま周ってきて貰える?」

 

「え? 構わないけど・・・汚すかもよ?」

 

「それなら大丈夫、予備が3着ぐらいあるから」

 

「・・・そっか、分かったよ。あ、あと用心棒から1人連れてくけど良いよね?」

 

 

「んー? 構わないよ? カナリアちゃんの安全の為ってのがクラスの総意だから」

 

 

「ありがとう?」

 

 

委員長に言われ、流石は社長子息子女の集まりだなと思いつつ、念の為に1人連れて行こうと思い、尋ねると用心棒は僕の為に呼んだらしく、そんな事を言われたのでお礼を言っておく

 

 

僕は人に恵まれているなぁ

 

 

 

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