前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
母の容赦無い無慈悲な一撃により僕の頭は物理的に凹んだと思った瞬間、視界が暗転し気付くと僕は椅子を並べて簡易ベッド状態の上に寝ていた
「・・・知らない天井だ」
「そうでしょうね」
声に驚き飛び起き声の方を見ると緑髪緑目のジェンダーフリーな10代前半ぐらいの人と、ハゲマッチョの大男が立っていた
僕は直ぐに椅子から降りて、2人の前に片膝を折り頭を下げ
「お久しぶりですイオン様、ヴェスタ神」
「あぁ、そんなに畏まらないで構いませんよ、カナリアさん」
「そうそう、今の僕等はオフだから」
頭を下げた僕に優しく諭す様に言うイオン様に従い頭をあげると、ヴェスタ神はサイドチェストを決めている、謎だぁ
この2人・・・2柱は僕が転生した際に対面した神様で、イオン様はベルカ帝国に本拠地を置く聖導教会の神様、ヴェスタ神はリューネ王国の国教 ヴェスタ神教の神様なのだ
「さて、今の状況を説明します。貴女はアルエットさんの無慈悲な一撃で昇天してしまいました、本来トレーニングルーム内の出来事は無かった事にされて即リスポーンするのですが、貴女の場合・・・申し訳ありませんが幽体離脱しやすい様でして・・・」
「君はトレーニングルームやダンジョンでデスする度に、この
「お、おぉぅ・・・肝に銘じておきます、はい」
少し申し訳無さそうなイオン様と、相変わらずポージングをキメながら喋るヴェスタ神の絵面に慣れつつある自分が少し恐ろしいが、めちゃくちゃ重要な事を言われたので、本当に肝に銘じておこう、死にたくないし
「此処に来てしまった ついでに本格的に洗礼をしておきましょう、僅かばかりの謝罪に」
「そうだねぇ、幽体離脱しやすいって事は、その分 魂が肉体を離れやすいって事、つまり死にやすいって意味だしねぇ? 僕達が洗礼をすれば・・・まぁ少しは身体は腐り難くはなるかな? 多分」
「・・・よろしくお願いします」
僕は片膝から両膝をつく体勢に移行し、祈りの姿勢を取り
「我イオンの名と神意において」
「我ヴェスタの名と神意において」
「汝、
「汝、五月七日 カナリアを我の聖女とし加護を授ける」
イオン様とヴェスタ神が同時に宣言し、僕は一瞬だけ光り洗礼が終わる
気持ち身体が軽い気がするかも?
「ありがとうございます、イオン様、ヴェスタ神」
「いえいえ、此方・・・正しくはヴェスタの不手際でしたし、お気になさらず」
「へへ〜ごめんねぇ〜」
僕の言葉にイオン様は呆れた様子でヴェスタ神を見るが、彼は反省した様子は無くキレッキレのポージングを披露している
「あの、帰り方が分からないのですが、どうしたら?」
「椅子に横になって目を閉じて
「分かりました」
僕は椅子に横になり目を閉じてトレーニングルームを思い描くと直ぐに意識が暗転し、目を開けると母の大きな双丘が視界一杯に広がっていた。我が母ながらデッカいなぁ、いやほんと
「あら、起きた? カナリア」
「うん、どれぐらい寝てた?」
「10分ぐらい無呼吸で死んでたわ、流石に最初は焦ったけれどイオン様から御告げを受けて落ち着いて膝枕をしていたの」
「・・・危なかったのは理解した」
良かった、あと少し遅かったら脳細胞死んでアホの子になってしまう所だった
良かった、本当に間に合って良かった
「イオン様の聖女として洗礼を受けたのね、おめでとうカナリア。ママ 嬉しいわ」
「ありがとう? お母さんが喜んでくれて僕も嬉しいよ?」
僕を膝枕しながら僕の頭を撫でる母の嬉しそうな声に、何となく僕も嬉しくなり言う
まぁ聖女としての職務がある訳でもないんだけどね?
[聖女がLv.2に上がりました]
[聖水生成がLv.2に上がりました]
[岩塩生成がLv.2に上がりました]
[洗礼により二柱の加護を獲得しました]
[鍛錬によりクラス