前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
雑談配信が終盤にテレビショッピングみたいになってしまったが、何とか事故もなく終えることが出来てから数日後、僕はワカモとガリューを召喚して、いよいよ11層攻略を開始する
この11層からバイオーム? が森林から変わるらしく、結構楽しみだ
「皆さん ごきげんよう、ステラ・アーク0期生カナリアです」
「やぁ皆、ぼく だよ。ステラ・アーク0.5期生ヘンリだよ」
「今日も今日とてポーターのワカモと、ガリューだ」
【始まった】
【待っていたんだ、この瞬間を】
【相変わらずガリュー紳士】
もう慣れた配信開始の口上をカメラドローンに向けてすると、ややゴリ押しでパーティを組んで来たヘンリが僕に続き言い、ワカモが言いガリューが騎士の礼をする、相変わらず紳士だ
そんな紳士のガリューから、黄金色に輝くバエルソードを携えたヘンリに目を移し思う、本当に目立つなバエルソード
とりあえず前回の4本から倍の8本に数が増えている事に触れないでおこう、多分ヘンリとしては不本意だろうし
「これから11層攻略を始めたいと思います、現在位置は10層ボス部屋を超えた後の安地です」
「フォローするから、安心してね?カナリア」
「よろしくお願いします」
【頼もしい助っ人だなぁ】
【ヘンリ姫のレベルだと、11層とか表層だもんな】
【この前の配信じゃボスの取り巻き瞬殺してたしなw】
そんな訳でバイオームが変わるぐらいしか事前情報を仕入れていない僕は、ワクワクしながら転移門を潜り11層へ降り立つ
「ん? 室内ですかね?」
「これは迷宮タイプみたい、石レンガ的な材質だし」
「なるほど、ザ・ダンジョンって雰囲気ですね」
「迷宮ならば、スカウトやレンジャーが必要かも知れんな? ガリュー、行けるか?」
「・・・・」
【このバイオームが切り替わるタイミング、相変わらず不明過ぎるなぁw】
【1層上まで森林なのにな?w】
【ダンジョンは不可思議だなぁw】
【ワカモママ仕事が早い】
【ガリューも仕事が早い】
僕とヘンリが会話していると、ワカモがガリューに指示を出し彼は頷いて了承の意を示し先頭へ移動する
「慎重に行きます、前進」
「カナリアは ぼく が守る」
「主がおるし、罠に関しては問題ないか? 」
「まぁ反響定位あるしね」
【そういや反響定位でトラップ感知してたな、カナリアちゃん】
【やはりカナリアちゃんは天使】
【優秀で可愛いなんてお得】
本当ならパーティに斥候職がいる方がバランスが良くなって良いのだろうけど、まぁ僕の反響定位で罠があるかとか、ある程度は分かるし まだマシな方だろう、多分
ガリューなら余程の事じゃない限りは大丈夫な頑丈さしてるし、大丈夫だと思う
「ガリュー、2時方向4歩先にトラップのスイッチがあるから踏まない様に」
「・・・・」
「流石はカナリア、優秀」
【便利だなぁ反響定位】
【本来はソナー的な奴の筈だから、ここまでは分からない筈だけどね、うん】
【つまりカナリアちゃんは天使】
僕の言葉にガリューは頷きトラップを避けて進み、僕達も後に続くとヘンリが過大に褒めてくるが、僕に出来るのはトラップの位置把握までで、トラップの内容までは分からない
だから、物によっては有用なトラップも有るかも知れないが、内容が分からないから利用のしようもない、無念
「道が分かれてますね」
「迷宮の悩む所だね?」
「うむ、人の匂いも残っていないし、正解がどちらか分からぬな? 又は両方正解か」
【流石は御狐様、鼻が効く】
【迷宮は攻略に時間かかるからなぁ】
【最善はセーブポイントを見つけながら探索だな】
【このメンツなら死ぬ事は無いだろうけど】
反響定位から得られる情報からも、どちらに進むべきかの情報が一切無い
コメントにある様にセーブポイントのある安地を探しながら攻略する方へシフトしようかな?
片方の道で詰んでもログアウトして、もう片方に行けばいいしね、うん