前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信   作:銭湯妖精 島風

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168. 11層攻略 2

 

 

 

視聴者のコメントを受けて一気に攻略する方針から、時間を見つつ安全第一に方針転換をし、棒倒しの要領でフロッティの銃剣を立てて手を離し倒れた右の道へ進む事に決める

 

 

「右の道ですね、行きましょう」

 

「おーけー」

 

「・・・・」

 

【決め方が雑ぅ〜w】

【まぁ何の情報も無いし、仕方ない仕方ないw】

【この行き当たりばったりな感じ、カナリアちゃんらしいw】

 

 

再びガリューを先頭に進みつつコメントをチラ見すると、そんなコメントが流れてるのが見える

 

うん、確かに毎度毎度行き当たりばったりでダンジョン攻略してる気がするので、視聴者の指摘は正しい

 

 

本当なら事前に情報収集した方が攻略が楽になるのだろうけど、やっぱり自分で調べる方がやり甲斐とか有る気がするし、視聴者も その方が見てて楽しんでくれると思う、多分

 

 

そんなこんな罠に注意しつつ通路を進んでいると

 

 

「ガリュー止まって? その角の奥にモンスターが居る」

 

 

「・・・・」

 

 

「ぼく が行こうか?」

 

 

「いえ、ヘンリさんは後方警戒と対応をお願いします」

 

 

「ん、了解」

 

 

 

【反響定位便利だなぁ】

【視界外の索敵も出来るからなぁ】

【ヘンリ姫が聞き分け良くて草】

 

 

ガリューに指示を出すと彼は止まり、頷いて了承の意を示し、ヘンリが僕に尋ねてきたが、彼女には後方警戒とモンスターが来た場合の迎撃をお願いする、その方が良い気がするしね

 

 

僕は通路の壁に背を向けて屈みアイテムポーチから手鏡を取り出して、角のモンスターを確認する

 

 

「緑色のスライム・・・かな?」

 

ゲル状というか、半液体と言うか、名称し難いモンスターがウニョウニョ地面を這っているのが見えたので考える

 

 

スライムと仮定して、RPGやファンタジー小説においてスライムの扱いは千差万別だ

 

王道RPGだと序盤の最弱雑魚敵扱いだが、とある小説だと何でも体内に取り込み消化してしまう上に弱点の核を破壊しないと倒せない凶悪モンスター扱いと言うのもある

 

そして後者の場合、大抵物理攻撃に耐性が有ったりするので厄介と言える

 

 

見た感じ、緑色をして半透明で核と思われる球体がスライム(仮)に浮いている、ならやる事は決まっているか

 

 

「ガリュー、アレは僕が対処するね?」

 

 

「・・・・」

 

【なんか渋々な雰囲気を感じるw】

【ガリューは働き者だなぁw】

【とはいえカナリアちゃんの選択は間違ってはない、トレンチガンあるし】

 

 

なんか少し不服そうなガリューの了承を見つつフロッティを握りしめて角から飛び出し、スライム(仮)へバックショットを浴びせる

 

 

「柔らか過ぎて散弾じゃぁ突破出来ないかぁ」

 

 

「・・・・」

 

 

[経験値を獲得しました]

[召喚獣ガリューが共通語を習得しました]

[召喚獣ガリューが魔力投影を習得しました]

 

 

【おお、ガリューが壁走りしてスライムに突き手打ち込んだ】

【強い、強いぞガリュー】

【スライムの核を引き摺り出して握り潰すのエグいw】

 

 

バックショットを浴びせた事でスライム(仮)が僕に気付き、こちらへ急接近してくるのを見ながら次はスラグショットを試そうとか考えている内に、ガリューが格好良く壁走りを披露して、迷いなくスライム(仮)へ突き手を繰り出し核を鷲掴みにして引き摺り出し、握り潰す

 

 

いや、格好良いけどね? 君の手、少し溶けてるんだよ、ガリュー

 

 

 

「ありがとうガリュー、でも無茶はいけないよ?」

 

「〔 Entschuldige vielmals,(申し訳ありません、)

Aber die Krise des Herrn(しかし主の危機を)

Es gibt keine Themen, die man übersehen kann.(見過ごせる臣下はいません、)

Bitte haben Sie Verständnis, mein Herr(お分かり下さい我が主) 〕」

 

 

「うん、そうだね、ありがとう」

 

 

軽く右手が溶けてるガリューに聖水をかけながら言うと、テキストがポップアップして、ガリューの気持ちが表示されたので、僕も少し反省しる

 

 

ガリューは本当に紳士だ

 

 

 

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