前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
子供舌の僕にも優しい仕様の甘いコーヒーが置いてあるカフェで、今時の女子高校生をして集合時間になり、ゾロゾロと移動して金属探知機のゲートを潜り待合ロビーへ侵入する
何気なく備え付けのテレビを見てみると、僕達が向かう予定の空港がある地域は曇りのち晴れの予報が出ていて、少し安心する
やっぱり雨は嫌だからね、あと僕の後ろで何かを賭けてジャンケンしてる4人は、とりあえず気付いていない事にしておこう
それから色々として搭乗時間になったので、グループ事に集合して、先生の指示に従い航空機に乗り込む
窓側の2人掛けの席と内側 3人掛けの席が有ったので、なんとなく窓側席の窓側に座ると、ニッコニコのシホが意気揚々と僕の隣に座り、他3人は少し悔しそうだ
ニナ、君はバスで僕の隣だったから、今回は我慢しようね? うん
そうこうしてる内に離陸の時間になり、相変わらず付けるのに苦労するシートベルトをどうにか装着する、本当にコレだけは何回やっても慣れない
それから離陸特有の浮遊感を味わい、無事空港から飛び立つ事が出来た航空機は一路ベルカへと飛翔する
「・・・コレだけ厚いと外の様子は分からない、か」
「ん? 今、何か言ったかしら?カナリアちゃん」
「ううん、何でもないよ?」
「そう? 空耳かしら」
僕は窓に手を当てて反響定位を使用してみるが、窓や壁が厚く航空機の構造ぐらいしか情報を獲得出来なかったので、小さく呟いたのだが どうやらシホに聞こえていたらしく、すぐに誤魔化す
いや、まぁ本当は誤魔化す必要は無いかも知れないけど、説明するのも面倒だし、口止めも面倒臭いからね、うん
なんやかんや約3時間の航路を経てベルカに到着し到着ロビーで自分のキャリーバッグを回収して、グループ事に固まったままバスへと向かう
また4人がジャンケン大会してるけど、見なかった事にしつつ聞こえてくる共通語に、『あぁ僕はベルカに来てるなぁ』と実感する
先生やガイドの人が居るから迷子にならないけど、共通語に疎かったら大変だなぁ
特に迷子が出る事もなる事もなくバスに乗り込み、適当な席へ座るとジャンケンに勝利したハジメが僕の隣に座り、満足そうにしている、おめでとう
全員が乗り込み、バスが走り出し空港が見る見る小さくなっていく、楽しい修学旅行の始まりって感じがする
「・・・見覚えのある景色な気がする」
「どうかした?カナリアちゃん」
「大した事じゃないよハジメちゃん、夏休みに おばあちゃん家に行った時に見た道だなぁって思って」
「あー確かカナリアちゃんの お母さんがベルカの人なんだっけ?」
「そうそう」
僕の呟きが聞こえていたらしいハジメに尋ねられたので、特に誤魔化したりする必要が無いから素直に答えると、彼女は そう言うので肯定する
道に見覚えが有っても仕方ないかも知れない、ベルカの大本命のエルドランド大教会の最寄りの国際線がある空港は、僕達が毎回使用しているアノ空港だしね?
日本の空港も広かったけど、ベルカの空港も負けず劣らず広かったなぁ
「エルドランド大教会には明日行くんだっけ?」
「そうだね、確か あの一帯は聖域扱いだし結構な時間を割いてる筈だよ?」
「あーまぁ、広いしね」
何気なしにハジメへ尋ねると、彼女は面倒くさがりもせずに答えてくれる、良い子だよね
エルドランド大教会はいっぱい使うかもな、やたら広いしね聖域も教会自体も
流石に知り合いに会う事は無い・・・よね? うん、無い筈だ
おばあちゃんも おじいちゃんも、高位の役職だし、おばさんは 確か内勤で事務方のはず
従兄弟2人は大学があるから、長期休みでも無いから帰省もしてないはず、うろ覚えだけどポカリから大教会まで遠いはずだしね?うん
うーん、何だか嫌な予感がしてきたなぁ