前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
メンバー全員でダリア教官を褒め称えていると、新兵っぽい人が彼女を呼びにきて、ダリア教官は渋々といった様子で、僕にアルエットによろしく と言伝をして去っていった
少し豪快だけど、ベルカ人なら普通ぐらいかな? 多分
「あ、ダリア教官が言った様に、自動で的が再生してる」
「本当だ」
「魔法って凄いなぁ」
「確かに」
「私も魔法使いたいなぁ」
「一応、使う方法はあるけど?」
ダリア教官の背中を見送ってから的の方を見ると消し炭になって崩れ落ちたはずの的が再生していて、元通りになっていたので呟くと、ミコトがポロッと溢した願望へ、シュヴァーンが拾い言う
そして直ぐに僕以外のメンバーがシュヴァーンを囲み、説明要求をし始める
まぁ、魔法はロマンだからね、仕方ない仕方ない
「ちょっっ説明するから、するからさ? 少し離れて?ね?」
「早く説明してください」
「説明要求ですわ」
「早く教えて、私は今 冷静さを欠こうとしている」
「ハリーハリーハリー」
メンバーからの圧に対して僕へ助けて欲しそうに見てくるが、僕の言う事を聞く娘達ではないので、合掌だけしておく
すまないシュヴァーン、恨まないでね
「魔法行使は一般的に、大きく分けて 体内の魔力を使い発動させる方法と大気に漂っている魔力を使う方法の2つが存在するんだ、前者は魔力を保有していないと絶対に使えないけど、後者は方法次第で非魔力保有者でも魔法が使えるって訳」
「御託は兎に角、その方法というのを教えてください」
「「「ハリーハリーハリー」」」
「圧が強いってば・・・」
同世代に比べて比較的冷静な方の4人が、シュヴァーンに圧をかけているのは中々に可愛らしい
やっぱり彼女達も年頃の娘、魔法とかに興味を持つのだろう
「約10年前に日本人留学生向けに流通した護身用の魔導具があって、それを使う事で、特定の魔法が使えるんだ」
「その魔導具は何処に?」
「今、手続きしてくるから、カナリアでも撫でて少し待ってて?」
「分かりました」
シュヴァーンは そう言い僕を生贄にメンバー4人の包囲網から抜け出して、受け付けらしき方へ早足で向かう その背中を見送りながら、僕はメンバーに変わるがわるバトンの様に抱っこされたり、抱きしめられたり、撫でられたりする
数分でシュヴァーンがギターケースサイズのケースと学生鞄サイズのケースを持って戻ってきて
「お待たせ、現物持って来たから」
「護身用にしては、それデカいね」
「このデカいのは、カナリア用だよ。皆んなは小さい方」
「はい?」
僕はハジメに抱っこされながらシュヴァーンに聞くと、サラッとそんな事を言われてしまう
僕用って、なんぞや?
「とりあえず使い方を説明するよ、これが本体でこっちがカートリッジ、基本的に護身用だから低致死性の麻痺・行動阻害系の魔法が封入されている」
ケースから、SF風な拳銃みたいなデバイスが出て来て、次に黄色いマガジン型のカートリッジを取り出して、シュヴァーンは説明する
なるほど、カートリッジ内で魔力・魔法が完結しているから、トリガーを引いたら魔法が発動するって訳か
「カートリッジ1つで5発撃てるから、順番に使ってみて? カナリアはこっち」
シュヴァーンはミコトへデバイスを渡して、軽く使い方を説明して僕をハジメから回収して、大きい方のケースを開けて
「カナリアは魔力持ちだから、自力で賄うタイプのデバイスを持って来たよ」
「それはありがとう、でも僕には長すぎるよ?」
「取っ手もあるし腰ためでも大丈夫だと思うけど?」
「そう言うものかな?」
シュヴァーンから重くて長いモビルスーツが持ってそうなデバイスを渡されたので、お礼を言ってから少し苦言をていしてみたが、特に響いた様子もなく、言われてしまったので そう言う物だと納得することにした