前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信   作:銭湯妖精 島風

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188. 修学旅行・大教会 10

 

 

シュヴァーンから渡されたデバイスをしっかりと持ち、腰溜めで構えてみるが、やはり僕には長すぎて重心というかバランスが悪い

 

 

「お前の魔力量なら問題無いはずだから、気にせずに的を撃ってみると良いよ」

 

 

「そう? 分かった」

 

 

都合よく土嚢が積んであったので、バイポットを土嚢に立てて深呼吸して引き金に指をかけると、障壁や魔法を使った時の様に魔力が身体から抜ける感覚を感じる

 

 

「・・・なんか、凄い持っていかれてる気がする」

 

「高出力型だからねー」

 

「なんで説明しないかな?」

 

「気にしない、気にしない」

 

 

僕が使える魔法の1つである照明弾の10倍以上の魔力をデバイスに吸われ、チャージが完了したらしくエネルギーゲージがマックスになったのを確認し、引き金を引くと弾丸ではなく光線が発射されて、的を溶解させる

 

 

「ビームライフルじゃなくて、ビームランチャーだったか・・・オルトロス的な感じかな?」

 

 

「オルトロス? モンスター?」

 

「モンスターじゃなくて、ザクウォーリアの武器の名前」

 

「ザクウォーリア?」

 

「分からないか、無念」

 

「え?」

 

 

使ってみた感想は、威力は高いけどデバイスが大きくて重いし、発射時の反動もかなりあるから、しっかり踏みしめて使わないと反動で痛い目を見そうだ

 

それはそうと、シュヴァーンにザクウォーリアが通じなくて少し残念に思う

 

あとでガンダムおすすめしておこう

 

 

「ねぇシュヴァーン、これさ? こんなに重いと実戦じゃ使えないんじゃない?」

 

「え? うん、だろうね」

 

「ん? なら何であるの?」

 

「パフォーマンス用だからじゃない? ほら、それが無くても魔法があるし」

 

「確かに」

 

 

そもそもの前提が間違っていた事に気付き、僕はシュヴァーンの説明に納得する

 

 

わざわざ、この重くて長いデバイスを使わなくても練習すれば大威力の魔法を習得したら使い勝手も良いし、身軽で居られる訳だからね

 

 

だから、デバイスを使うのはパフォーマンスと言う側面が強いのだろう

 

 

それにモンスターを殺傷出来る実力 ないし 威力がある魔法が使えなきゃ実戦には出れないし、ベルカでは余程の緊急時以外では実戦じゃ使わないだろう

 

 

「待てよ? ベルカにもヴァンツァー部隊あるよね? ヴァンツァーで使えばデメリットをカバー出来るんじゃ?」

 

 

「気付いてしまったかカナリア、そう このデバイスは元々はヴァンツァー用に開発されたビームランチャーだよ」

 

 

「そんなドヤ顔で言われてもなぁ・・・」

 

 

そもそも僕に渡されたデバイスが生身で運用するモノでは無かった事に少し驚いたが、シュヴァーンが それを僕に使わせた事に呆れてしまう

 

 

そりゃパワードスーツで運用する為に製造されいるモノなら、重くて長い理由も納得できる

 

 

ベルカやオーシア、リューネではビームランチャーの運用は そう難しく無いだろうけど、日本では難しいかも知れない

 

 

と、そこまで考えて そもそもの運用体系が違う事に気づく

 

 

ベルカ・オーシア・リューネは、日常的にモンスターと遭遇する国であり、軍として行動するので速度より群れを殲滅するのに火力が必要になる

 

逆に日本での主任務は、少数精鋭で突発性ダンジョンへ突入し 迅速に被災者の保護をする事なのだ

 

だから、威力より俊敏性や速度が必要になるし、場合によっては防盾を装備するだろう

 

 

確か最大でも12機編成って、父が言っていた記憶がある

 

最小単位が2機編成、4機で小隊、3小隊で1中隊、1つのダンジョンに配属されているのが、だいたい2中隊とか3中隊とか何とか、そんな感じだった筈だ、多分

 

 

「でも、ロマンがあるよなぁ・・・マリアさんに相談してみようかな」

 

 

「お前、本当 見た目に反して中身が男子中学生だよな」

 

「えー、ロマン 良いじゃん。ドリルとか良くない?」

 

「ごめん、俺には分からないわ」

 

 

シュヴァーンには、ロマンが理解出来ないみたいで同意してもらえなかった、無念

 

 

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