前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信   作:銭湯妖精 島風

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191. 実装テスト

 

 

 

そんな訳で、ハロルドからガリュー用の新武装を受け取り、11層へ移動してガリューを召喚する

 

「お待たせガリュー、君の新しい武器だよ」

 

「・・・・」

 

僕はケースから新装備を取り出して、ガリューに言うと 彼は膝を折り騎士然と頭を下げて両手で新武装の短槍を受け取る

 

本当に紳士だなぁガリューは

 

 

「それじゃぁ設計した私から説明するね?」

 

「よろしくお願いします」

 

「・・・・」

 

 

短槍の説明をする為に、僕達に同行しているマリアがニコニコしながら言う

 

残念ながらハロルドは若宮ダンジョンを攻略していないので、マリアのアトリエに お留守番だ

 

 

「名前はスティンガー、刺突向きだけど薙ぎ払いで鈍器として使えるよ。担い手の魔力を吸って自己修復する特殊な金属を使ってるから多少の傷は気にしないで大丈夫、まぁそもそも柔な作りをしてないんだけどね?」

 

 

「・・・・」

 

 

マリアの説明を聞きながらガリューは軽く短槍・・・スティンガーを振り具合を確かめている

 

 

それはそうと、自己修復機能があるなんて、なんか魔武器みたいな武器だなぁ

 

 

「あとはスティンガーに魔力が馴染めば、もっと扱いやすくなると思うよ? と言う訳で、実戦テストに行ってみよ〜」

 

 

「分かりました」

 

 

「・・・・」

 

 

相変わらずテンション高めのマリアの号令に僕は返事を返し、ガリューは紳士然と了承の意を示す

 

 

11層の入り口から出発し、反響定位をフル活用しながら迷路を歩くと、程なくしてスライムと遭遇する

 

 

「よしよし、幸先良いね。 元々はスライム対策が目的だったし、おあつらえ向きだね?」

 

 

「そうですね、ガリュー任せたよ?」

 

 

「〔 Überlassen Sie es mir, Mylord.(お任せ下さい、我が主)〕」

 

 

[経験値を獲得しました]

 

ガリューは僕の命令を聞くや否やスティンガーを構えスライムに突貫し、的確にスライムのコアを突き穿ち、スライムを撃破してスティンガーを振りスライムの体液を払う

 

 

一連の動作に無駄がなくてカッコいい、やはりガリューは凄いなぁ

 

 

「うんうん、君なら余裕だよねガリュー。 どうかな?」

 

「〔 Es ist nicht schlecht(悪くないです)

Wenn Sie jedoch egoistisch sein wollen(ただ、我儘を言うなら)

Wenn der Griff 3 cm länger ist(あと3センチ柄が長いと)

einfacher zu handhaben(扱い易くなります)〕」

 

 

「なるほど、なるほど。それは重要だね、分かったよ」

 

 

ガリューは、空間に共通語で文字を綴りマリアからの質問に答え、マリアは さも当然の様に共通語を読み解き、そんなことを言いながらメモをとる

 

 

凄いなマリア、いくら立花博士が元オーシア人とはいえ、孫のマリアはリューネ産まれリューネ育ちのはずなのに、現在主流の 日本語・共通語・リューネ語の3言語の全てをマスターしているのだから、恐れ入る

 

 

僕も努力しないとね

 

 

そんなこんな迷路を進みながらスティンガーのテストをしていて、今更分かった事があって、どうやらガリューがモンスターを撃破すると、召喚主である僕にも経験値が供給されるみたいで、聖女のクラス補正も掛かって そこそこ経験値が入ってくる

 

その代わりに、スライムの酸で腐食しているのをスティンガーが自己修復する為の魔力が僕から吸われてるみたいで、何気なしにMPゲージを見ていたら減っていた

 

 

まぁ自己修復が完了したら、僕の魔力精製量が上回ってMPゲージが回復し始めたけどね?

 

 

本当、まだまだ知らない事ばかりで、日々発見があって なかなかに飽きない人生だ

 

 

やはり未知は有ればある程、人生を潤してくれる

 

 

それはそうと、ガリューに任せる とは言ったけど、ガリューが張り切りすぎで後ろを着いていくだけになっていて、少し暇を感じている

 

 

まぁ仕方ないのかも知れないけども、うん

 

 

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