前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
僕達
前回と同様にホテル内の高そうなレストランで食事をしたり、広いお風呂で足を伸ばしたり・・・いや、普段から余ってるけどね? うん
なんやかんや寛ぎ、お風呂上がりに三鶴に髪を乾かして貰ったりしたら、
僕には現役女子高校生の乙女心がよく分からないから、少し苦労する時があるよ、うん
そんな訳で、身支度をしてから紗夜の圧に負けて髪を整えて貰い、ヘンリとの集合場所である最上階カフェへ向かうと、既にヘンリが1人でコーヒーを飲んでいたので、彼女と合流して 相変わらず高そうな車に乗って移動を開始する
「今から一旦 城に向かうから、そのつもりで」
「はい、構いませんけど・・・」
「順番良く行くと、ラゼッタ兄様の家は車じゃ遠いからね」
「なるほど?」
ヘンリの言葉に僕が返すと、ヘンリは理由を説明してくれるが、目的地が車では遠いのは理解出来たが、それで城へ向かう理由が分からず、曖昧な相槌を打ってしまう
「ヘリか何か使うのかしら?」
「うぅん、転移門だよ。カヅキおばさん が兄妹の住処に設置してあるんだ、転移は高度な術だから単独で使えない人もいるからね」
「え? それ、部外者の僕達が使って大丈夫なんですか?」
「問題無いと思うよ? 鍵が無いと転移門が起動しないし、カヅキおばさんが作ってるから、意地悪なトラップが仕組まれてると思うしね?」
「な、なるほど・・・」
リューネにも、MMORPGとかゲームでは定番のファストトラベル的な物が存在しているらしく、今回はそれを使ってヘンリの兄姉に会いに行くらしい
どうも、ヘンリに友達が出来たと一族郎党が騒めき、僕と会いたがっているらしく、ヘンリの圧と根回しにより僕は三鶴を伴ってリューネへやって来ている訳だ
僕も家族に溺愛されていると思うけど、ヘンリも僕に劣らず溺愛されている気がする
そんなこんなで1時間掛からずに王都にある王城前に到着し、下車してエルドランド大教会に劣らない大きさに感嘆する
「凄いですね」
「自慢の観光名所」
「え?」
「ん?」
僕の呟きにヘンリが答えるが、国の中枢に一般人を簡単に入れている事に驚いていると、ヘンリは僕が何故 驚いているか分からずにキョトンとしている
「この城って・・・」
「うん、ぼく の生家であり居住地だし、国の中枢であり観光名所」
「大丈夫なんですか?」
「大丈夫だよ? 前立花卿が悪意を持つ者の侵入が出来ない結界装置を作って城を覆っているし、
「な、なるほど」
ヘンリの説明に、僕は納得せざるを得ない
彼女が敢えて前立花卿と呼んだ人物は、恐らく立花博士の事か 又は 立花博士の旦那さんだろう
と言うか、御巫って日本人なんじゃ?
統合騒乱から二十数年、日本人がリューネに渡って騎士団長に登り詰める事は、まぁ不可能では無いのかもしれない、うん
「こっちだよ」
「はい」
「綺麗ね」
「城内観光の時間は後で設けるから、逸れない様にね? 今から向かう区間は、侵入者対策の魔法が施されていて正しい道順を通らないと、文字通り延々と迷う事になるから」
「はへぇ〜 魔法って凄いですね」
ヘンリの後に続き廊下を歩きながら調度品や壁画を見て感動していると、ヘンリが恐ろしい事を言って来たので、少しアホになったフリをして脳死感想を言っておく
実際、魔法は凄いと思うしね?
このギミックもゲームとかだと割とポピュラーなギミックだと思う
これの製作者も立花博士なんだろうなぁ、うん