前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
そんな訳でアホになったフリをしつつ如何にもな衛兵が扉前を守る部屋に辿り着き、ヘンリが顔パスで入室して僕達も続くと部屋の中 四つ角にも衛兵が警備していて、厳重だな と関心する
「さ、この先が最初の目的だよ」
「どこでもドアですか?」
「どこでもドア? ぼく は知らないなぁ、カヅキおばさん のデザインだし」
ヘンリがどこからかアンティーク調の鍵を取り出して部屋の真ん中にあるピンクの扉の鍵穴に挿して開錠して言ったので、尋ねるが ヘンリは どこでもドアを知らなかった様で、製作者の名を言う
うん、間違いなく
なんとも言えない気持ちになりつつ、どこでもドア(仮)を潜ると 出た先も室内で、なんか強そうな18分の1 ガンプラみたいなモノが部屋の四方を飾っていた
反響定位で得た情報では自動人形の様で、恐らく警備しているのだろう
そんな自動人形に驚いていると、頑丈そうな扉が開き見慣れた紫髪の美女がニコニコで現れた
「いらっしゃい、パパとママが待っているよ」
「マリアさん? なんで此処に?」
「それは簡単な理由だよカナリアちゃん、此処 実家だからね」
「あ、なるほど」
レッツゴーと意気揚々と僕達一団を先導し始めたマリアへ質問すると、納得しか出来ない理由が返ってくる
普段、2人の距離が近すぎて忘れがちだけど、ヘンリとマリアは叔母・姪の関係なんだっけ?
と言うか、ヘンリの見た目が若過ぎるのも原因だと思う
「此処だよ〜」
数分歩き、ニコニコ顔のまま恐らく応接間であろう部屋の扉を開けてマリアは中へ誘ってくれる、のだが・・・相変わらずチャラく見えるハロルドと、金髪に所々蒼の部分のある少年?が腕相撲をしていて、それを蒼髪の美青年と黒髪の青年が仁王立ちで観戦していたり、相変わらず表情筋がニートなリリスとお腹の大きい茶髪の美女がソファに座り微笑んでいる光景が目に入り、正直 情報量が多くて反応に困る
「はいはい、腕相撲止めて整列して? はりーはりー」
「
「
マリアの一声でハロルドと少年は腕相撲をやめてソファへ移動し、ハロルドはマリアの横、少年は1人掛けに座り、蒼髪の美青年は茶髪美女の隣へ座り、黒髪の青年はリリスの隣に座る
「
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「
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ヘンリは状況が整ったと判断したのか、話しかけると蒼髪の美青年が軽く手を上げて応じたので、彼が多分ヘンリの兄 ラゼッタだろう
彼がラゼッタ・・・立花博士に憧れて厨二病が卒業出来ていない男か・・・強いな、うん
反響定位から得た情報から推測するに、ヘンリ程ではないが かなり強い部類に入る
レベルもヘンリと同列の3桁で、僕と軽くレベル差が100を超えているので、戦闘になれば間違いなく負ける、それもマイマザー以上の舐めプをした上で、だ
とにかく、彼を怒らせない方が良いだろうけど、彼の隣に座る穏やかな表情の茶髪美女の方がヘンリと同格ぐらいに強い
うん、大人しくしておこう、そうしよう
彼女に目をつけられたら、多分 僕なんて文字通り瞬殺に違いないのだから