前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
妻を大切にしている様子のラゼッタやアダム達と小1時間程 他愛ない話をした後、あまり長話をするとリオンの体調にも悪いと思い、ヘンリに合図を送り、次の目的地へと どこでもドアを使い移動する
次の目的地には、四方にメカメカしいケルベロスみたいな自動人形が守備していて、茶髪の美青年が立っていて少し驚く
「やぁヘンリ、久しぶりだね? 待っていたよ」
「久しぶり、スイカ兄様」
「積もったり積もらなかったりする話は、落ち着いてからにしようか。さぁコチラだよ」
ヘンリにスイカと呼ばれた美青年は微笑み、先導を開始し道中の調度品はあまり数は無かったが、どれもこれも高そうだった
数分で応接間に到着し、金髪の少し目付きの鋭い美女がソファに座り待っていた
「予定より3分程早いわね・・・まぁ良いでしょう」
「それはどーも、アンナ姉様」
「今、お茶を入れるね?」
「スイカ、当主の仕事じゃないわ。此方に来て座りなさい」
「特別な お客様だからね、僕が淹れたいんだ」
「そう、仕方ないわね」
スイカは応接間の奥にあるキッチンスペースに行き、お茶の支度を始める
当主自ら僕達にお茶を振る舞うなんて、少し身構えてしまうのだけど、何でかな?
「立っていても仕方ないから、座りなさい?」
「はい、失礼します」
彼女の正面にある3名掛けソファの真ん中に僕が座ると両サイドに三鶴と紗夜が座る、僕がコンパクトボディで良かった あまり窮屈じゃ無い
「自己紹介からね・・・私はアンナ、そのヘンリエッタの実姉よ。今キッチンでお茶を淹れてる変わり者は、私の夫で かの大天才
「変わり者でーす」
アンナの自己紹介とスイカの紹介を聞き、彼女の少々トゲの有る物言いをなんとも思っていない様子でスイカはニコニコとお茶類を持ってきて僕達に配ってくれたので、お礼を言い受け取り一口飲む
「・・・美味しい」
「83点、少し蒸らしが長いわね」
「アンナは手厳しいなぁ」
おそらく、高級品の茶葉だろう紅茶の点数をアンナは告げ、スイカはニコニコするのを辞めない、凄い
「改めて、僕は立花
「
「カナリアの兄の三鶴です」
「篠原 紗夜です」
綺麗な所作でアンナの隣に座り紅茶を飲んでから、僕達へ改めて自己紹介をスイカはしてきたので、僕達も順番に自己紹介する
「シンクさんから聞いていたけれど、カナリアちゃんは日本人らしからぬ容姿をしているね? 日本で苦労したんじゃない?」
「え? まぁ・・・はい、たまに」
「そう、やっぱりそうなんだね? 僕も 顔付きも髪色も こうだからさ、学生時代は少し苦労したものだよ」
「確かに、スイカさんは日本人顔ですもんね」
「そうそう、それそれ」
僕が日本人に見えない容姿をしていて、軽いトラブルに見舞われた事がある様に、スイカもリューネ人に見えないから軽くトラブルに見舞われた様で、謎の同族意識が生まれてくる、不思議
「貴方、元はオーシア人じゃないの、産まれも育ちも日本のカナリアとは違う筈よ?」
「アンナ? それは言わぬが花ってヤツだよ、それに僕がリューネへ渡ってきたのは初等部に入学する頃だったから、誤差だよ 誤差」
せっかく芽生えた同族意識が儚くも打ち砕かれ瓦解していく
このアンナと言う美女は、白は白、黒は黒と明確に線引きするタイプの融通が効かない人間の様だ
こう言ったらアレかも知れないけど、生きにくそうな性格をしているなぁ と思う
いや、まぁ彼女の様な融通の効かない人間向きの事も山程あるから生きる糧はあるだろうし、理解した上でスイカは結婚してる筈だから、良いのかな?多分
やっぱりある程度は長いものに巻かれた方が、色々と生きるのが楽だよね?