前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
何というか、スイカは
真に怖いのは、アンナみたいな頑固タイプじゃなくてスイカの様な腹黒タイプだ、間違いない
それからヘンリが時間だからと2人へ言い、僕達は次の目的地へと向かう
「大丈夫だよカナリア、スイカ兄様は 敵対しない限りは手を出して来ないから」
「本当に怖いタイプの人、ですね」
「絶対に敵にしてはダメなタイプ」
先2回同様にヘンリは どこでもドアに鍵を挿して開錠して開けると、次の目的地に繋がり
「ヘンリ様、お待ちしておりました。旦那様と奥様がお待ちです」
「うん、ありがとう」
リューネでは珍しく無い金髪の執事が出迎えてくれて先導を始めるが、重心が一切ブレておらず、凄いと感心してしまう
僕も元貴族の母を持つ者なので、使用人を幾人も見てきたけど、ここまで完璧な立ち振る舞いが出来る人は、殆ど見た事がない
夏休みの時に見た、王族であるヘンリの迎えに来ていたメイドさんでさえ、霞むぐらいの練度なのだから、レベルが高い事が伺える
前 2つの家とは違い、何やら機械や魔道具の見本らしき物が廊下に並んでいて、割と僕は好きな物なのでガン見してしまい足が遅くなったのを感知した三鶴に両脇の下に手を入れられて猫みたいに持ち上げられ、運搬されてしまう、無念
「いらっしゃいヘンリ、カナリアさん 及び 同行者の皆さん」
「うん、久しぶりリーゼ姉様」
「お邪魔してます」
「こちらにおかけください」
僕は猫持ちのまま入室したのだが、一切触れらずに蒼髪の美女が僕達へソファを勧めてくる、リューネ王族の対応力は凄いなぁ
三鶴に降ろされ立花家と同じ座り順でソファに座ると
「では自己紹介からですね? 私はリーゼと申します、夫は急遽仕事が入ってしまって同席出来ず残念がっていました」
「お心遣いありがとうございます、僕はカナリアです」
「僕はカナリアの兄の
「
「ふふ、よろしくお願いしますね?」
リーゼと名乗った美女は、微笑みを崩さずにお淑やかな口調で喋る、スイカと違って腹黒さは感じない・・・と思う、多分
「カナリアさん、貴女の活躍はかねがね拝見しています。お若いのに大活躍ですね」
「いえ、そんな大層な事は」
「ご謙遜されなくても良いのですよ? アレ程の登録者数と同接数を記録するのは、貴女自身の努力の結果なのですから」
割と本心で返答したのだが、リーゼには謙遜していると受け取られてしまった様で、少し真剣な声色で言われてしまう
確かに戦闘に関わるトレーニングはサボって無いけど、配信に関しては特別努力をしたつもりが無いので、ここまで肯定的なのは少し気恥ずかしく感じてしまう
あと右隣の1人掛けのソファに座るヘンリは、なんで後方保護者面で腕組みして頷いているのかな? 僕には分からないよ
「イマイチ ピンと来ていない様ですね? 自分はやるべき事をしているに過ぎないから、努力したつもりは無いのに・・・と言った所でしょうか? 人間は誘惑に弱い生き物です、故に必須の努力が出来ない人間が幾らでもいる中で、自分の意思で取り組んでいる時点で偉いのです」
「は、はぁ・・・」
「ふふ、難しかったですか? 要約すると カナリアさん天使 と言う事です」
「絶対、今の要約じゃないですよね?」
「いいえ? 要約ですよ」
今の所、出会ったリューネ王家の中で比較的 マトモと思ったリーゼも、しっかりリューネ王家の一員らしく、少しズレていて何とも言えない気持ちになる
間違いなく、ヘンリの血縁だと確信する程度には僕を全肯定してきていると思う、なんで こうも みんながみんな僕を全肯定するのかな? 不思議で仕方ないよ
うん、訳が分からないよ