前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
リーゼの要約(仮)を聞き、絶対に要約じゃ無いと断言出来るのだが、何故だか僕の両サイドとヘンリが、ウンウンと頷いていて 僕が間違っている様な錯覚を覚えさせられるが、気を強く持ち 僕は間違えていない 僕は間違えていない と自分に言い聞かせる
「ふふ、実はカナリアさんにお願い・・・いえ、敢えて依頼をしたい件があるのですが、ステラ・アークCEOの紗夜さんもいらっしゃいますし、聞いて頂けますか?」
「僕に・・・依頼、ですか?」
おだやな雰囲気を纏い微笑みを浮かべながらリーゼが そんな事を言ってきたので、不思議に思いつつチラッと紗夜を見てから相槌を打つ
リューネ王家に連なる人が、わざわざ他国の小市民である僕に依頼する案件なんて想像出来ない、賢く無い僕が予想出来るのは、せいぜいヘンリへの食事提供ぐらいしかない
「あの、どんな・・・」
「リーゼさん、どの様な依頼か詳細を聞かせて頂けますか? 内容次第ですが、前向きに検討しますので」
僕がリーゼへ依頼内容を尋ねようとした瞬間、
「ありがとうございます、では お話させて頂きます。私は当テスタロッサ家が手掛ける事業の1つであるゲーム作成会社でクリエーター兼経営者をしているのですが、現在 とあるVRMMORPGの改良復刻版をリリースする計画があるのです。 簡単に言いますと、カナリアさんにはβテスター 及び 公認プレイヤーとして本件の対日本広告塔になって頂きたいと思っています」
「・・・説明も理に適っているわね、確かにダンジョン配信者とはいえ、配信者としての数字は持っているし、カナリアちゃんは天使、かわいいは正義」
「ちょちょ、紗夜ちゃん? 最後何かおかしかったですよ? 紗夜ちゃん? おーい」
リーゼの説明を聞いていて、彼女の説明は全く不審な所は無かった、正確な数字は分からないが、僕のチャンネル登録者数は どうやら3桁万人居るらしいので、宣伝効果は それなりに有ると思う
計画の進行度が 現在どの程度なのかは、僕には分からないが 実妹が連れてきた友人が またまたうってつけの人物だったら 粉かけとこうかな〜みないな気持ちにもなるだろう
まぁそれはそれとしても、全くゲームとかしなさそうな見た目してるのに、ゲームクリエイターなの?リーゼ、ギャップがすご過ぎるよ
あれ? そういえばテスタロッサって聞き覚えがあるな・・・何だっけ?
「おや? カナリアさん、何かご質問が有れば答えますよ? なんでも聞いて下さい」
「え? あー・・・すみません、依頼とは関係ないのですが、テスタロッサ家の事を 何処かで聞いた事ある気がして・・・」
「あぁそれなら恐らく歴史の授業ではないですか? 近代史にお母様・・・シャルロットの名が記されている筈ですから」
「あ、そう、そうですよ。シャルロット前王妃の実家・・・ん? あれ?」
リーゼが僕のモヤモヤを感知して尋ねてきたので、遠慮せずに吐露すると疑問は解決したが、新たな疑問が産まれる
テスタロッサ家は、シャルロット前王妃の実家だ。ならば何故、彼女の娘であるリーゼが此処にいる? 跡取りとして王席を外れて当主になった? それで婿養子を迎えて・・・貴族ならあり得ない話ではないな、うん
「夫はテスタロッサの直系ですよカナリアさん、でなければ私が自由に好き勝手出来ている訳がないのですから」
「え? じゃ、じゃぁ・・・イトコ同士の結婚とかですか?」
「いいえ?」
「えぇぇ・・・?」
訳がわからないぞ? あぁこれなら、もう少し近代史の勉強にチカラを入れておくんだったよ
僕って奴は、やっぱり楽しい事を優先してしまう・・・悔い改めよう、もう少し身を入れて勉強しよう