前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信   作:銭湯妖精 島風

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21. カナリア ダンジョン配信者になる(強制)

 

 

紗夜(さや)的に圧を感じる中 交わした契約から1週間、僕は無事 高校受験に合格した上で中学校を卒業し、少々忙しい春休みを送っている

 

卒業式の日は、僕と同じ高校に受かった人以外は何故だか泣いて悔しがられ、女子達に代わる代わる抱きしめられた、僕はマスコットではないが泣いてる娘にマジレスする程 鬼畜ではないつもりなので、いつもの様にされるがまま身を任せた

 

 

そんなこんなで揉みくちゃな卒業式を終えた今日この頃、入学先である斑鳩の制服を指定の服屋で注文した その足でギルドへ向かう、紗夜に呼ばれているのだ

 

 

「やっと事務所が形になったから〜 みたいな事を言ってたなぁ紗夜さん」

 

 

上部組織との中間とかは紗夜がやるらしいけど、どうやら何人かスタッフを雇う様なので、多分 その人達との顔合わせだろう と予想し紗夜が借りたギルドホームへと紗夜からスマホに送られてきた地図を見つつ歩を進める

 

うーん、やっぱり空間拡張魔法は凄いなぁ、ギルドの入り口から結構歩く

 

 

ギルドの入り口から数分歩き、ギルドホームに辿り着いたので、一応礼儀として扉をノックしてから中に入ると

 

 

黒髪ロングの姫カットな美少女と見慣れた黒髪短髪のマッチョ、茶髪でメガネを掛けた女性と、金髪に赤のインカラーの入った美女が談笑していた

 

 

「・・・なんでいるの? 鷹ちゃん」

 

 

「なんでって、ひでーなー、そんな言い方しないで良いだろ?」

 

 

僕の言葉にわざとらしく悲しむ表情をする我が家の長男に、ほんの少しだけイラッとしたが我慢し

 

「そういうのは良いから、なんで?」

 

 

「やれやれ、せっかちお姫様だな。俺も紗夜と契約したんだよ」

 

 

「はい? なんでさ? 」

 

 

肩を竦めてヤレヤレとしながら鷹樹が言い、僕は疑問に思い尋ねる

 

今まで数多の事務所や企業からスカウトがあった筈なのに、それを蹴り続けた彼が、今更契約をした事が謎なのである

 

 

「それは私から説明するわ」

 

 

「紗夜さんから? どういう?」

 

 

語り出そうとした鷹樹を手で制し紗夜が口を開く、確かに雇用主から聞いた方が早いかも知れない、うん

 

 

「貴女との契約によって我々が進めていたプロジェクトである、篠原グループ傘下のダンジョン配信者事務所の設立が叶ったわ、鷹樹さんには配信者 兼 アドバイザーとして契約をしてもらったの」

 

 

「ダンジョン配信者事務所? ん? 配信者事務所?! え?? 僕はテスターでは? 」

 

 

「えぇ、テスターよ? 篠原グループ傘下企業が製作したダンジョン配信用のカメラドローンの、ね」

 

 

「・・・嘘では無いのが悔しい」

 

 

声高らかに紗夜は宣言し、僕は衝撃を受け項垂れる、騙されてはいないし契約を反故にしてもいない

 

確かに契約書通り、試作品のテスターなのだ、試作品の種類まで明記はされていなかったし、確認し忘れた僕の落ち度だ、悔しい

 

 

「私、貴女と出会った時から思っていたのよ、この娘は最強に輝く原石だってね? だってこんなにも可愛いのに勇気を持って正しい道を歩んでいるのだもの!!」

 

 

「評価されて嬉しいですが、興奮しないでもらって」

 

 

「あら、ごめんなさいね」

 

 

僕としても褒められるのは嬉しいが、面と向かって言われると流石に恥ずかしいので少したしなめると、紗夜は少し冷静に戻る

 

 

「少し搦め手みたいになってしまったのは申し訳ないけれど、主に貴女にやって貰う事はカメラで撮影されながら試作品をテストする事よ」

 

 

「まぁ・・・カメラが増えただけなら良いですけど・・・」

 

 

小中と同級生により小動物扱いされて来たので、今更見世物扱いを気にする事もないし、そういうバイトだと思えば良い

 

 

「ステラ・アーク0期生として、頑張ってね カナリアちゃん」

 

 

「僕に出来る事は出来る限りしますけど、失敗しても怒らないでくださいね?」

 

 

「大丈夫、その失敗も折り込み済みよ? 何せ手探りですもの」

 

 

そう言い紗夜はサムズアップする

 

 

まぁいいか、チャレンジする事は悪い事じゃないし、うん

 

 





[カナリアはダンジョン配信者事務所に所属しました]
[鷹樹はダンジョン配信者事務所に所属しました]
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