前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
特別賢くない頭をフル回転させてシャナに触れられて聖女が反応した理由を考えるが、全く原因が分からずに混乱していると
「そんな表情をする必要は無いわカナリアちゃん、ヘンリさんが原因に心当たりがある様だから、ね?」
「はい、
紗夜は僕を抱き締めて頭を撫でながら僕を安心させる様に優しく言ってくる
僕、そんなに酷い表情してたのかな?
そう言う訳で僕は紗夜の母性を堪能しつつ、流れに身を任せる
「ヘンリさん、説明を」
「ぼく は構わないけれど、説明にはカナリアのクラスを開示する必要があるし、君達も他言無用の情報を知る事になるのだけど、覚悟は良いかい?」
「ふむ・・・良いわ、私は出来ている」
「僕も大丈夫です」
「僕も構わないですよ、今更ですしね」
紗夜の母性を堪能している僕には、彼女の背中にヘンリが隠れていて表情は分からないが、その声は真剣そのものだったので、ガチで他言無用の情報の様だ
「なら・・・」
「ヘンリさん、その前に万全を記す為に魔法契約を結びましょう。王族の貴女なら信用できる行政書士ぐらいいるでしょう?」
「・・・仕方ないね、煩いから あまり呼びたくないけれど、紗夜のその眼には勝てないからね」
「感謝するわ」
ヘンリは紗夜の言葉を聞きヤレヤレと言った雰囲気を醸し出して何処かへ電話をして用件だけ告げ現在位置を伝えずに通話を終了したので、何か言おうとした瞬間、窓が大きな音を立てて開いた音に驚き、紗夜の母性を堪能するのを中断して紗夜越に覗いて見ると、綺麗な金に近い薄い茶色の髪と金の瞳を持つ美女が転がって入ってきて、窓が勝手に閉じる
どうしよう、何から突っ込んで良いか分からないや
「ヘンリ、貴女の為に来たわ、ヘンリ、あぁヘンリ今日も可愛いわヘンリ、なんて美しいのかしら」
「煩いよユーカちゃん、君を呼んだのは 戯れる為じゃないんだ。早く準備して」
「えぇ分かっているわヘンリ、だから既に準備は完了しているわヘンリ、なんでも言って頂戴? 貴女の為なら神との契約でも締結させてみせるわ」
「・・・はぁ、本当に煩いよ。仕事は出来るのが厄介だよ本当」
彼女の色合いからゴールデンレトリバーを幻視してしまうが、ヘンリへの溢れる愛?を撒き散らしながら、ヘンリの塩対応を何とも思っていない様で足元のアタッシュケースをコツンと爪先で軽く蹴ると、道具が宙を舞い始める
なんだこれ、カッコいい
「契約内容は、互いの社外秘事項 及び 付随する内容を門外不出にする事、喋りたくても他人へ喋れない様にする契約」
「つまりシャナさんはカナリアの秘密を、カナリアはシャナさんの秘密を他言出来なくなる訳ね?」
「その通り、君は仕事だけは出来るね」
「ありがとうヘンリ」
ユウカが、なんか急にマトモな言動になって困惑してしまう
口を開けばヘンリ、一歩 歩けばヘンリ、椅子に座ればヘンリ、と毎秒ヘンリと言っているイメージのユウカが真面目に職務を真っ当している姿は衝撃的すぎる
「ユウカちゃんはね? ヘンリが絡まなかったら、かなり仕事が出来る子なんだよね、ヘンリが絡まなければ」
「俺も時々 公式書類の作成を依頼するが、一般的な行政書士が2日掛ける仕事を3時間程で済ませてくるから・・・ヘンリが絡まなければ、逸材だよ、ヘンリが絡まなければ」
「えぇぇ・・・・」
円環型魔法陣を展開して契約書の内容を精査しているヘンリとユウカを迂回して僕達の横にやってきたシャナとツルギが、ヘンリが絡まなければ と2回念押しして言うので、そんなにか? と思ったが 実際目の前のユウカの見せたギャップを見ては納得せざる得ない
「普段はアンナが御してるんだけどね、つよつよ遺伝のおかげで頗る優秀で与えた仕事を瞬殺してヘンリの付き纏いするんだよね〜 ははは〜」
そう言いシャナは乾いた笑いを発する、立花博士の血、恐るべし