前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
シャナの空笑いを聞いて何とも言えない気持ちになっていると
「契約書が出来たから集合」
どうやら契約書の作成が終了した様で、ヘンリが集合を告げたので素直に集合し、ヘンリの口から契約内容が説明される
契約内容は簡単に言うと僕とシャナ、両名の秘密を署名した者全てが他言出来なくなる
僕はシャナの秘密を、シャナは僕の秘密を他言出来なくなるが、僕は自分の秘密を好きに話せるし、シャナも同様って具合に纏まっているっぽい
まぁヘンリが内容作ってるから、大丈夫だろう、多分
ヘンリは、書類作成者であるユウカにも署名させていたが、ユウカは そのさいも絶好調にヘンリへの愛を大音量で発していてうるさかった
「よし、これで漸く下準備が終わったね? 一旦 座って落ち着こうか・・・ユーカちゃん、ステフに言ってお茶を用意をして」
「分かったわヘンリ、すぐに用意させるから待っててね!」
「はいはい」
ヘンリは僕達へソファへ座る様に促してきたので、素直に指示に従うとユウカへ違う指示を出して、ユウカは嬉しそうに部屋から出ていく・・・やっぱりゴールデンレトリバーみたいな人だな
飼い主が大好き過ぎる超大型犬、それも血統書付きの超超高額なセレブ犬
そんな不遜な事を考えていると、例に漏れず僕の両サイドに三鶴と紗夜が座り、ヘンリは1人掛けに、シャナとツルギは僕の正面に寄り添って座る
「さて煩いユーカちゃんが居ない間に、原因の話をしていこうか。カナリアがシャナ姉様に触れられて拒絶反応が出たのは、カナリアのクラス聖女が、姉様の魂に残った魔王の残滓に反応したからだと思う」
「聖女? あ〜なるほど〜、そりゃぁ逃げられちゃう訳だ」
「魔王の残滓? それって・・・どう言う?」
ヘンリが心無しか鬼畜な事を言った気がしたけど、それはスルーして彼女の説明に、シャナは何故か納得した様子なのだが、僕にはサッパリ分からない・・・いや、
「君達3人は、よく分からないだろうから説明するね? ヴェスタ神教において聖女とは、魔・邪といった人へあだ成す悪しき存在を討ち払う者の事なんだ」
「えぇ、そうらしいわね?」
「なるほど、聖導教会の聖女の定義と違う訳か、通りで・・・」
ヘンリの説明に紗夜と三鶴は各々返事を返す、なんか三鶴も思う所があるみたいだけど、なんだろう? あとで覚えてたら聞こうかな
「ん、でシャナ姉様なんだけど・・・物凄く簡単に言うと、魔王に転生して暴れ回った結果、母様に討伐された後にカヅキおばさんが擦り潰して漂白洗浄した魂を持って産まれた存在なんだよね」
「それだと、聖女に反応しない筈では?」
「しつこいシミみたいに少し残ってたみたいで、カヅキおばさんが頑張って封印処理したらしいけど・・・夏に死んじゃったからね」
「それで魔王の残滓が・・・」
僕も そう詳しい訳ではないけど、基本的に封印術と言うのは場と魔法陣を用いて固定して封印するのがセオリーだ
マンガやアニメに良くある、魔王が封印されている祠や神殿とか、あんな感じ
人に封印を施す場合は、勿論魔法陣を人体に直接刻むのが効果的だけど、あからさまに見て分かるから、見えない様に施すタイプは術者が死ぬと、徐々に効力を失っていく
だから、シャナへ封印術を施した立花博士が死去した事で徐々に封印術が弱まって行っていて、残滓が漏れて僕の聖女に反応して拒絶反応が出てしまった、と言うわけか
「とりあえず魔王の遺物の大半は破壊 もしくは 回収・封印されているから、今更 封印術が無くてもシャナ姉様が魔王化する事はないと思うから安心して? 万が一魔王化しても 身内で対処するしね」
「・・・なんかフラグに聞こえるのは気のせいですか?」
「気のせいだよ」
僕の言葉にヘンリは否定を口にする、本当に気のせいだと良いな、うん