前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信   作:銭湯妖精 島風

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215. Re:リューネへGO グンジョウ・ユエ編

 

 

 

摩訶不思議な世界の事象と、とてつもなく不安にさせられる事柄を強制インストールされた後、かなり時間がギリギリになってしまっていたので、少し名残惜しいが、次の・・・ヘンリの兄妹巡り最後の1人の元、出発地点のリューネの城へと戻ってくる

 

因みにユウカはヘンリに問答無用で、何処かへ転送されてしまったので居ない

 

見事な調度品と侵入者対策の意地悪な防犯術を抜け、外なのに温室みたいに暖かい庭へ到着する

 

魔法とか色々に明るくない僕でも流石に分かる、何かしらの結界系魔法で温室を作っていると、打設した術者は 相当の実力者だと

 

まさか立花博士? いや流石にないか、それだと いくらなんでも手広く業務を受け過ぎてるし

 

 

ヘンリの先導に続き歩いている訳だが、なんか見た目はメイドさんなのに絶対に強い人が庭の中を行き来していたり、ヘンリの兄であるグンジョウと先程と服装の違うユタカが座るテーブルの周りに姿勢正しく立っていたりする・・・あれ? 如何にもな護衛の騎士?が居ないな

 

 

「やぁ兄様 おまたせ、待った?」

 

「5分ほどね、まぁシャナ相手だし許容範囲かな?」

 

「ありがとうグンジョウ兄様」

 

 

テーブルを挟んでグンジョウへ ヘンリが言い彼は穏やかな微笑みを浮かべて言う、これが大人な余裕か

 

そんな事を考えつつ、メガネと左眼に走る縦一文字の傷跡を持つグンジョウが本人である事を確認しつつ、彼の隣に座るユタカ・・・にソックリの女性へ目を移す

 

ユタカとの差異は、その瞳が紅である事、僅かに吊り目である事、少々母性が減少している事・・・だろうか?

 

そういえば、少し前の授業で習ったっけ? 確か名前は・・・

 

 

「ツルギも定時で帰れなかったし、多少の前後は仕方ないわよ」

 

「ユエ姉様もありがとう」

 

「会議や商談に私用で遅刻するならまだしも、この程度で目くじら立てていたら身が持たないもの」

 

「そうだね」

 

 

そうそう、ユエだ

 

立花(たちばな)博士の娘で、立花家の第2子で現国王妃で、魔王騒乱時の英雄

 

そんな彼女の王妃に相応しい立ち振る舞いに感動する、かっこいい

 

 

「さてと、申し訳ないけれど時間は有限だからね、始めよう。僕はグンジョウ・・・と言ってもカナリアちゃんと三鶴(みつる)君には夏に会っていたね? 初めまして紗夜(さや)ちゃん」

 

「お久しぶりです、グンジョウ陛下」

 

「御前を失礼します」

 

「お初にお目にかかりますグンジョウ陛下、お噂はかねがね」

 

「あぁ公式の場ではないから、そんなに固くしないで構わないよ。今日の僕達は妹の友達に会う為にいるのだからね」

 

 

グンジョウの言葉に、僕と三鶴は騎士の礼を取り、紗夜は見事な淑女の礼を見せると、グンジョウは穏和な口調で そう言う

 

僕としても、その方が助かるので頷いて返しておく

 

「次は私だね? 私はユエ、グンジョウの妻だよ。順番的にユタカには会ったよね? あの子は私の姉なんだけど・・・まぁ双子だから大して上下の感覚は無いかな」

 

五月七日(つゆり) カナリアです」

 

「カナリアの兄、三鶴です」

 

「私は 篠原(しのはら) 紗夜です」

 

「そう、貴女が」

 

 

何というかキリッとした雰囲気を纏うユエの自己紹介を聞き、僕達は今日何回目かの自己紹介をする

 

こうして対峙して分かったのは、ユタカはポヤポヤした雰囲気を纏っていて、ユエは凛としている事

 

あと所作も洗練されてる、多分

 

 

「ヘンリには息子も召集する様に言われたけど、息子に拒否されてしまってね。ごめんね?」

 

「『なんでヘンリ 及び 愉快な仲間達の為に、俺がレイとの時間を減らさなきゃいけないんだ?』って言ってたんだけど、気持ちは・・・まぁ分からなくも無いよ? 流石に少し薄情だとは思うけど」

 

「・・・後で嫌がらせしとこう」

 

 

どうもグンジョウの息子・・・現王太子クオンは愛妻家の様だ、僕も気持ちは分からないでもない、うん

 

あとヘンリ、嫌がらせもほどほどにね? 多分 僕が何を言っても通じないだろうけど

 

 

そういえば、クオンのお嫁さんは日本人だったような?

 

 

 

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