前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信   作:銭湯妖精 島風

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218. Re:リューネへGO ティアリー・フラムベルグ編 2

 

 

賢すぎるシンクの含みが過分に含まれる説明?を聞きつつ宝物庫の最奥に神聖さを感じさせる台座に置かれ、厳重に幾重にもケースで保護されている2振りの剣の前に辿り着く

 

「此処だ」

 

「此処だって・・・え? 声の主は?」

 

「目の前にいるだろ?」

 

シンクは真剣な表情で蒼色に輝く剣を軽く指差して言う、つまり喋る剣?

 

 

確かに意思を持つ武具と言うのはファンタジー物の定番ではあるけど・・・まさか聖剣?

 

 

『あらあら、貴方が此処に来るなんて珍しい。明日は雷雨かしら?』

 

「ひでーな、俺だって仕方なくだよ。ただでさえ忙しいってのに」

 

『御苦労な事だな』

 

「労いどーも」

 

 

なんか当たり前の様にシンクが蒼と緋の剣と会話をし始めて、困惑してヘンリの方を向き

 

「あの、なんかシンクさんが 当たり前の様に会話始めたのですけど?」

 

「カナリア、申し訳ないけれど、ぼく は2人の声が聞こえないから、兄様の発する言葉から予想する事しか出来ないんだ。そして多分・・・この場で声を認識出来ているのは、君と兄様だけ」

 

「さっきシンクさんが言っていた資格って・・・」

 

「そう、そう言う事」

 

 

ヘンリ へ助けを求めると、ヘンリは少し申し訳なさそうな表情をして僕の頭を撫でて説明し、僕は何故ヘンリが わざわざシンクを呼び出して宝物庫で先導をさせたかを察する

 

シンクも僕同様、資格を有しているのだろう

 

「さ、2人に挨拶しないとね? 」

 

「え? はい?」

 

 

ヘンリは僕の頭を撫でるのを止めて背中を押し蒼と緋の剣の前に移動させられて困惑する

 

「ティアリー、フラムベルグ、この子が今代の聖女だ」

 

「え、えっと・・・五月七日(つゆり) カナリアです」

 

『あら、今代の聖女は可愛らしいのね? ね、フラムベルグ』

 

『俺達を扱えるとは思えん』

 

『まぁまぁフラムベルグ。あまりツンケンしないで?』

 

『ふん』

 

 

シンクが僕を蒼と緋の剣に紹介したので、僕も自己紹介すると、何やら気に入らない様子の緋の剣 フラムベルグが、少し棘のある言い方をして蒼の剣 ティアリーが彼を嗜める、夫婦剣なのかな?

 

 

「安心しろフラムベルグ、カナリアちゃんは お前等を扱えないから、此処から連れ出す事は無いから」

 

『なら次代まで安心ね? フラムベルグ』

 

『そうだな』

 

 

シンクの説明を聞きティアリーがフラムベルグを宥める様に言い、彼は短く返事を返す、どうやら無口なタイプの様だ

 

 

『ごめんなさいね? カナリアちゃん、フラムベルグは少し意地悪なの。私と在る事が好きみたいで。寂しがり屋なのよ、彼』

 

『・・・・』

 

「そう・・・みたいですね? 安心してください、見ての通り僕はコンパクト軽量ボディなので、アナタ達を扱えません。僕には長すぎますし」

 

 

『あら、私達は担い手に合わせて形状変化出来るのよ? じゃないと担い手を選んでしまう事になるもの』

 

 

『あまり余計な事を言うな、ティアリー。それに俺達が特殊な聖剣なだけで、剣は普通 伸び縮みはせんだろう』

 

『ふふ、そうね』

 

 

ティアリーは今の状況を楽しんでいる様な声色で、僕へ説明しフラムベルグの言葉に同意する、なんだか掴み所がない雰囲気を感じるなぁティアリー

 

 

『歴史に残る最初の聖女 ミクは、貴女の様に日本人だったの。日本人の方が適性が高いのかしら?』

 

「リューネが建国されるより前の伝承、でしたっけ?」

 

「そう、リューネが建国されるより遥か昔、歴史上最古の聖女ミクが黒髪だったらしい・・・詳しくは俺も知らないんだけどな?」

 

『日本へ帰ったミクが幸せな人生を送れていたら良いのだけど』

 

「僕達に知る術がないですね」

 

「だな」

 

 

ティアリーの声色から察するに、初代聖女のミクは ティアリーと良い信頼関係を築けていた様で、ミクの心配? を彼女はしている

 

だけど、今の僕達が帰還後のミクがどうなったかを知る術は無い

 

そもそもフルネームが分かったとしても、本人に辿り着ける可能性は限りなくゼロに近いだろう、多分

 

 

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