前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
そんなこんなレイがキャンプを体験出来る様にクオンとディベート? を繰り広げ、ある程度形になった頃に『ママ〜』と幼児の声がし、その後に『あぁ殿下、待って下さい。殿下』とメイドさん(仮)の声が聞こえ、クオンとレイが顔を見合わせた後に苦笑して
「すまない急用が出来た、なかなか有意義な時間を過ごせた。ありがとう」
「また お城にいらしてくださいね!」
「はい、機会があれば」
僕の返事を聞くや否や2人はパタパタと急足で声がした方向へ移動していく、2人の子供かな?多分
そんな2人の背中を見送り、次の庭へ移動しようと椅子から立ち上がると、いかにもギャル系女子高校生なピンク髪の美少女が、ルンルンとした足取りで移動してきて
「あ〜 ヘンリちゃんじゃん、ちーす」
ヘンリの知り合いらしく、手を振りながら僕達の方に歩み寄ってきて、彼女と僕の距離が5mほどになった瞬間、悪寒と嫌悪感で僕は無意識に 彼女が近づいた分だけ後退り距離を開ける
「え? 」
「カナリア?」
今日2回目の悪寒と嫌悪感に戸惑い、呼吸が浅く荒くなり吐き気を催してしまい、正直 原因を考える余裕がない
そんな僕の様子に戸惑いを隠せないピンク髪の少女と、ヘンリ・
「あたし、なにかしたかな?」
「いや何も・・・とりあえずトーカ先生、あと3歩ぐらい後退で」
「え? あーうん」
ヘンリにトーカと呼ばれたピンク髪の少女は、戸惑いながらもヘンリの指示に従い、3歩後退する
すると、僕の悪寒と嫌悪感、吐き気がマシになり始める
流石に今日2回目ともなれば、賢くない僕でも察する事が出来る、恐らくトーカも魔王に由来する転生者だ、多分
前世からの残り香で無ければ、今世で大罪人が城内を我が物顔で歩ける訳が無いし、まして末席とはいえ王族のヘンリに堂々と会える訳がない
「えーっと、なんか ごめんね?」
「いえ、こちらこそ すみません」
会話が出来る程度に回復した僕に、ピンク髪の少女が謝罪してきたので、僕も彼女に謝罪を返す、彼女自身が悪い訳では無いだろうから
「トーカ先生、その制服は?」
「これ? シャナちゃんに貰ったんだ〜、似合うでしょ?」
「似合うけど、なんで制服を?」
「ほら〜 あたしって永遠の18歳じゃん? だからケイネとパパ活ごっこ しようと思って〜」
「・・・流石のケーネ先生も、呆れると思う」
「えー?」
ヘンリが空気を読んでワザと話題をすり替え、トーカへ質問をすると、凡人の僕には理解し難い答えが返ってきて、軽く混乱する
いやね? ヘンリがトーカに先生と敬称を付けているから、ヘンリより歳上なんだろうと予想は出来るので、トーカもヘンリと同様に外見年齢が10代のパターンだろう、永遠の18歳を自称しているし?
「ぼく が言えた事では無いけれど、トーカ先生も もう何年かしたら還暦なんだから、着る服とか もう少し考えた方がいいんじゃないかな?」
「なにを〜〜 あたしは永遠の18歳だから還暦関係ないもんね〜」
「還暦? え? 50代!?」
ヘンリの外見年齢と実年齢の乖離も去ることながら、トーカの乖離具合もヤバいので、思わず動揺して声を上げてしまうと、トーカは イェーイとダブルピースしてアピールしてくる、あざとい
「まぁ冗談はこれくらいにして、あたし達は長い時を生きるし人間換算の60歳とか無意味じゃん? 」
「それはそうかも知れないけれど・・・」
先程までハイテンションだったトーカが、スンっと真顔になりヘンリへ言う、どうやらトーカは長命種の様だ。エルフか何かが先祖にいるのかも知れない
オーシアやベルカにも、たまに居るんだよね、先祖返りで長生きする人が、長命種の末裔なら不老の理由も理解できるし、自称 永遠の18歳も納得出来る