前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信   作:銭湯妖精 島風

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236. マネージャー降臨

 

 

 

ワカモが勝手に顕現出来る事を確信したけど、別に不都合も無いなと結論に至り、追求を辞めて再び障壁踏み台を登ってドラム缶風呂に入り直し満喫する

 

そんなこんなで出たり入ったりしながら他愛無い雑談をして、配信を終えて片付けを始める訳だが、少し手間だなぁ と思う

 

この不便さ、手間を感じるのがアウトドアの醍醐味なので苦ではないし、湯船に浸かってサッパリしてるから、悪くない

 

 

湯浴み着から聖女フォームへ形状変化させ靴を履いて、薪に水を掛け鎮火し、脱水した水と湯を水操作で湖へ捨ててドラム缶の熱を取り収納魔法へ順番に収納して片付けを終わらせてから、ワカモにライドオンして事務所へ帰る

 

 

「主よ、濡れた髪を結い上げたままにすると癖が付くぞ?」

 

「いいよ、この後は事務所に道具置いたら帰るだけだし」

 

「そうか、なら構わないか?」

 

 

乗り心地最強のワカモが僕が髪を濡れたままに結っている事について意見を述べてくるが、特に人と会うつもりも無いので そう答えると納得?してくれたようだ

 

 

ワカモに運ばれる事、30分ぐらいで事務所へ到着すると

 

 

「あ、カナリアちゃん おかえり〜、お嬢が話有るってさ」

 

「僕、何もしてない筈ですけど?」

 

「ははは、ほら〜悪い事では無いかもよ? オリ曲の話とか 次の案件の打ち合わせとか、色々あるじゃん?」

 

「それもそうですね」

 

 

渚に迎えられ、紗夜が僕に話があると言われ 心当たりが無いので少し内心ドキドキとする

 

これはアレだ、悪い事してないけど警察を見ると緊張するヤツと同じ心境

 

 

そんな訳で従業員が増えて広くなったステラ・アーク事務所 デスクエリアの最奥にあるパーテーションで仕切られた社長席へ向かうと、紗夜(さや)が優雅にコーヒーを飲みながらタブレット端末片手に三鶴(みつる)と会話をしていた

 

 

なんで三鶴が? と思ったが、紗夜へ用件を聞く方が先だと思い

 

 

「紗夜ちゃん、僕に話ってなんですか?」

 

「おかえりなさいカナリアちゃん、わざわざありがとう。貴女への話と言うのは、この先の活動に際してより効率よくする為にマネージャーを付ける事にしたのよ」

 

 

いつものフニャフニャした感じではなく、仕事モードでキリッとした紗夜が真剣な表情で言う

 

「僕にですか?」

 

「貴女によ、カナリアちゃん。ほら金盾が来たでしょう? あの後から案件依頼の量も倍増していて、私・(なぎさ)鷹樹(たかき)さんで精査していたけれど、鷹樹さんも自分の仕事があるでしょう? だからカナリアちゃんの一任をさせられるマネージャーが必要だと思ったの」

 

「はぁ、確かに僕は紗夜ちゃんの指示に従ってますし・・・ん? まさか」

 

 

紗夜の説明に納得する、極論ではあるが渚と紗夜はマネージメントも自身の仕事であるが、鷹樹は鷹樹の活動する為の仕事がある

 

だから、鷹樹の代わりに僕をマネージメントする人間が必要、しかし マネージャーは信用出来る人間じゃないといけない

 

信用出来て、尚且つコミュニケーション能力にたけ、交渉能力も要求される、そんな人材が そうそういる訳がないが その全てを備えた都合の良い人材が僕の目の前でニコニコしているのだ

 

 

「そう、お察しの通りよ」

 

「今日から僕が君のマネージャーだよ、カナリア」

 

「うん、そうだね? 三鶴ちゃん程 紗夜ちゃんからも僕からも信用出来る人材は居ないね? あれ? バイトは?三鶴ちゃん」

 

「え? 辞めたよ? コチラの方が時給も やり甲斐もありそうだしね、それに君の身の安全確保も兄として僕の使命だから」

 

「熱意が凄い・・・シスコンが過ぎるよ、三鶴ちゃん」

 

「ふふ、ありがとう」

 

「褒めてないよ? 三鶴ちゃん」

 

 

そんな訳で僕には実兄のマネージャーが配属される事になったけど、まぁ悪くないかも知れない

 

今まで個別に話をしていた消耗品の補充依頼やスケジュール調整を三鶴が集約して手配してくれる訳だし、実兄なら変に気を使わないで良いしね

 

 

うん、悪くない

 

 

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