前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
そんなこんな半殺しが終わるまで
「やぁカナリア」
「こんにちは、ヘンリさんも 餅つきを?」
「うん、美味しいからね、お餅」
【本当マイペースだなカナリアちゃんw】
【ヘンリ姫 ログインのお知らせw】
【一応 配信中やでカナリアちゃんw】
人混みからヌメっと現れたヘンリに声をかけられたので、短く会話をすると視聴者が そんなコメントを書いてくる
配信中なのは分かってるけど、ほらヘンリはステラ・アークのフリー素材じゃない? 僕の許可を得ずに配信に参戦する事もあるしね、うん
「よし、準備出来たぞ カナリア」
「はーい」
「視聴者諸君、カナリアの勇姿を刮目しよう」
【カナリアちゃん かわいいなぁ】
【これは可愛いがられて然り】
【ヘンリ姫がガン見の体勢なん草】
準備が出来たと父に声を掛けられたので、父から杵を受け取りつく体勢を取ると、スマホを構えてる人が増えた気がするけど、まぁいいかな
「カナリアに合わせるから、先についてくれ」
「了解、任せるよ。鷹ちゃん」
【カナリアちゃん に お兄ちゃんって呼ばれたい人生だった】
【わかりみ】
【カナリアちゃん、鷹樹をお兄ちゃんって呼んでないけどなw】
【たしか、名前+ちゃん付け だっけ?】
【カナリアちゃんの お兄ちゃんになりたかった】
【分かる】
【お姉ちゃんならワンチャンあるで?】
【それだ】
なんか盛り上がってるコメント欄を横目に、杵をチカラを込めて振り下ろし、すぐに振り上げると鷹樹がタイミングよく振り下ろし、餅をつく
餅を美味しく作るコツは、つきあがるまでのスピードと振り下ろす時のパワーだ
そして僕と
見物客の人達も待ってるだろうしね?
「ふぅ、親父 見てくれ」
「いいんじゃないか? 雀晴、持って行ってくれ」
「はいよー」
【阿吽の呼吸だったな】
【軽く汗かいてるカナリアちゃん、とうと】
【パワーだったな】
【儚い系に見える美少女のパワーじゃなかったw】
つき上がった餅を父に見てもらい、完成の判断をしてもらい雀晴が打ち粉?をまぶした入れ物を持って現れ、臼からつきたての餅を回収して配布場所へ持ってゆき、ギルド職員が一口大に小分けにしていく
そして燈が少し重そうに、次の餅米を持って来て臼に投入し、父と鷹樹が餅米を半殺しにし始める
「皆さん、お待たせしました。第1弾が出来ましたので、ご賞味ください。また年初めの縁起物です、よろしければ 餅つきもなさって下さい」
「僕、雀晴ちゃんが仕事してるの初めてみたかも知れない」
【言い方w】
【ちゃん付けって、このギルド職員もカナリアちゃんの関係者か?】
【もしかして、実妹にスパチャ投げた伝説の兄?】
【いたな、赤スパの実兄w】
雀晴がギルド職員として働いている姿を初めて見た僕の呟きに、そんなコメントが流れてくる
そういえば三鶴が実妹の僕に赤スパ投げてきたから、僕のチャンネルは基本的にスパチャが出来ない仕様にしてあるんだっけ?
それはそれとして、視聴者の勘は なかなか鋭い、赤スパ投げたのは三男で、雀晴は次男だからニアピンだけど、僕の兄である事には勘付いた様だ
因みにヘンリは、列に並んで餅を受領しに行った
「視聴者の皆さん、若宮ギルドでは まだまだ餅つき を継続するので、是非 足を運んでくださいね? 運が良ければ僕がついた お餅が食べれますよ」
【つまり合法的にカナリアちゃんの手料理が食べられる?】
【ふふ、甘いな? ワイは もう頂いているで】
【くっ・・・出遅れたか、俺は電車の中だ】
【カナリアちゃんの手料理、うまー】
自分で ついた餅を食べながら発した僕の言葉に、チラホラ既に食べてるとコメントが書かれているので、スマホ片手に此処にいる視聴者もいる様だ
ライブ配信中だから、行儀良く僕を眺めるだけにしてくれていて、とても助かる
本当、僕のチャンネルの視聴者はマナーがキチンとなってる人ばかりで助かる