前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
そんな訳でワクワクしながら宝箱を開けると
「まずは・・・紫色の寒天? 」
「タッパーらしき物に入ってるわね」
「ぶどうゼリーみたいな色をしているな・・・CEO、そのタッパーを主から回収してくれ、味見しかねないからな」
「そうね」
【問答無用でCEOが回収してワカモ氏に渡すの草】
【まぁカナリアちゃんなら味見しそうよなw】
【前科が多過ぎるからなぁw】
【スケルトンで出汁取ろうとするからね、カナリアちゃんw】
紫寒天を軽く振りプルプルさせていると、ワカモが
どうやら僕に信用は無いらしい、無念
「あとは、赤と青の液体が入ったフラスコと木製のバックラーシールドですね」
「まずまずかしら?」
「恐らくな、当たりでもハズレでも無い感じだろう」
「・・・宝箱を持ち出せたりしないかな」
【カナリアちゃんが、また予想外の事を言い出したぞw】
【あー確かに宝箱自体を持って帰る思考はないなw】
【中身が重要だもんな、宝箱w】
【その発想は無かったw】
僕が開封した事で空になった宝箱を眺めながら思う、通常は中身を持ち帰るけど、この宝箱自体を持ち帰る事は可能なのか? と
そこまで考えてしまうと、好奇心に勝てる訳もなく とりあえず空の宝箱を持ち上げる為に抱える様に持って力を入れる
「もっと抵抗感とかが有るかと思ったら、そんな事もなく持ててしまった・・・」
「主よ、宝箱を持って帰って どうするのだ? 用途によっては、ただただ場所を取るだけだぞ?」
「ザ・宝箱ってインテリアに良くない?」
「・・・うむ、否定出来んな」
「ワカモちゃん、共感しちゃダメよ」
「しかしだなCEO、吾も宝箱のインテリアは良いと思ってしまうのだ」
【ワカモ氏w】
【CEOもワカモ氏がカナリアちゃんの味方をするとは思わなかっただろうw】
【分かるよカナリアちゃん、俺も欲しいw】
【案外需要あるんじゃね? 宝箱】
「確かに」
宝箱の重さは体感で10㎏超で、僕としては それ程重い物では無いと感じる
フレームが金属で出来ているから、それなりに頑丈でドロップ品が入っていた物だから鍵も無い、純粋に物を入れて置く箱としては充分な強度と存在感を放っている
僕みたいな物好きも一定数居る様なので、ワンチャン 価値がつくかも知れない
まぁコレは僕の自室に設置するけど
と言う訳で紗夜がワカモに気を取られている内に収納魔法内へ宝箱を入れて、証拠隠滅を計る
「と言う訳で、15層 階層ボスのドロップ品は以上になります。では16層にセーブポイントを更新しに行きましょう」
「・・・まぁ良いでしょう」
「もう時期に夕暮れだ、遅くなっては主が補導されてしまう」
「そうね、急ぎましょう」
「流石に大丈夫じゃないかなぁ?」
【確かにカナリアちゃん、補導されそうw】
【ワンチャンありそうなのがw】
【さっきまで言い合い?してたのに早歩きで転移門へ向かうやんけw】
確かに真冬だから陽が沈むのは早いけれど、時間的には流石に補導をされる程ではない・・・これはワカモが僕を助けてくれたって事かな? そうなら感謝しなきゃね
そんなこんな『早く行くわよ』と僕達を急かす紗夜に続き転移門を潜って16層へやってきてセーブポイントへ魔力を流し更新する
「よし、セーブポイントの更新が完了しましたので、今日の配信はここまでとしたいと思います」
「配信を見てくれてありがとう、感謝するわ」
「何か気になる事・質問が有ればステラ・アークHPの専用DMまでよろしくたのむ」
「宜しければチャンネル登録・高評価をよろしくお願いします、お疲れ様でした」
【お疲れ様〜】
【やっぱ目が離せないなカナリアちゃんは】
【おつやでー】
締めの口上を述べてカメラドローンへ軽く手を振り配信終了の画面に切り替わるのを確認してから手を降るのを止め、事務所へ帰還する
今日も楽しかったな