前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信   作:銭湯妖精 島風

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245. 紗夜 五月七日家 訪問する

 

 

15層攻略配信を終えて転移門を潜りステラ・アークの事務所へ戻ると、いつもの様に(なぎさ)と事務員が爆速で仕事しているのを横目に、倉庫へ向かい冬彩(かずさ)に取得物と荷物を預け、ワカモとガリューを送還して一応更衣室で聖女フォームを解除する、前に廊下で解除して紗夜(さや)に注意されたからね、うん

 

今日は特に荷物を持ってきていないので手ブラで更衣室を出てデスクエリアに戻ると紗夜が渚と話をしていて、なんか忙しそうだなぁ と思い間もなく夕飯の時間になりそうだったので、2人には軽く挨拶だけするか と思い

 

「紗夜ちゃん、渚さん、僕は帰りますね? 」

 

「お疲れ様、カナリアちゃん。ゆっくり休んでね〜」

 

「お疲れ様、送っていくわ」

 

「え? あ、はい」

 

2人へ声をかけると渚は普通に労いを含めて返してくれたが、紗夜が僕を送迎する旨を言ってきて、一瞬断ろうと思ったが目が据わっていて 大人しく頷く方が良いと判断し、彼女の申し出を了承する

 

 

それから見るからに上機嫌の紗夜に手を引かれて事務所を後にして、若宮ギルドを出ると、相変わらず高そうな黒塗りの車が夕陽に照らされて威厳を発していて、紗夜の存在に気づいたドライバーが運転席から降りてきて後部座席の扉を開く、凄いプロだ カッコいい

 

「さ、どうぞ? カナリアちゃん」

 

「あ、はい。失礼します」

 

 

紗夜に言われ高級車に乗りこむと、紗夜が目的地を告げ走り出す

 

 

「何回か乗ってますけど、この車 高そうですね?」

 

「あら、高そう ではなく実際高いわよ? 貴女の愛車を10台 購入してもお釣りが出る筈よ」

 

「ひぇっっ」

 

 

僕の愛車の乗り出し価格が諭吉約50人なので、この黒塗りの車は最低でも諭吉500人する訳で、もうヒェッとしかならない

 

いや、まぁ今の貯金額なら1台くらいなら買えなくも無いけど、諭吉500人の車は 色々と怖くて買う度胸は僕にはない、今 免許持ってないけどね?

 

多分、バイクなら少し迷ってから買うかもだけど

 

 

そんなこんな軽く雑談をしていると、我が家に到着したので

 

「残念、もう着いてしまったわね」

 

「紗夜ちゃん、良い機会ですし ウチに上がって行きませんか?」

 

「え? 良いの? 私は嬉しいけれど」

 

「紗夜ちゃんなら大歓迎ですよ」

 

「そう? ならお言葉に甘えさせて貰おうかしら?」

 

「はい」

 

 

そんな会話を紗夜として黒塗り車から下車すると、紗夜は後部座席のドアを開けてくれているドライバーに2〜3言話して、満面の笑みを浮かべて僕の後に続いて簡易門を通り抜けてきたので玄関を開けて

 

「ようこそ、五月七日(つゆり)家へ」

 

「えぇ、失礼します」

 

玄関で靴を脱ぎ自分のスリッパを履いて、紗夜へ来客用のスリッパを出してリビングへ向かい、念の為に少し開けて中の様子を確認する

 

「カナリアちゃん?」

 

「大丈夫そうです、どうぞ」

 

「え? えぇ」

 

週に何回かリビングで上裸で筋トレをしている父が居るので確認したのだが、居なかったので紗夜をリビングに招き入れると、紗夜は少し困惑した表情をする、ごめんよ紗夜

 

 

「おーお帰りカナリア、お? 友達も一緒か?」

 

「ただいま、お父さん」

 

「おじゃまします」

 

 

相変わらずガチムチ過ぎてTシャツがパツンパツンの父がキッチンで凄まじく良い匂いを放ちながら中華鍋を振りながら、僕達へ声を掛けてくる

 

リビングで筋トレしていなかったのは、夕飯を作っていたかららしい

 

 

「確か・・・篠原(しのはら)だったか? せっかくだし夕飯を食ってくれ、ウチは人数の割に大喰らいだから1人2人増えても誤差だからな」

 

「え? あ・・・はい、いただきたいと思います」

 

「紗夜ちゃん、お父さんの中華は美味しいですよ? 期待していて下さい」

 

「おいおい、ハードルを上げるなよカナリア。俺は張り切っちまうぞ? 」

 

「それじゃぁ張り切って貰おうかな?」

 

 

父は中華鍋を振りながら紗夜へ言い、紗夜は何か断れないオーラを感じ取ったのか、少し驚きながら頷く それが正解だよ紗夜

 

我が家の父は、若者に ご飯をお腹いっぱい食べさせるのが好きな人種だからね、遠慮しても最終的には食べる事になるから、うん

 

 

 

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