前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信   作:銭湯妖精 島風

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246. 紗夜 五月七日家 訪問する 2

 

 

それから程なくしてレディーススーツ姿の母と三鶴(みつる)が帰宅し、母は僕達が居るのもお構いなしに父の元へ行きハグしている

 

僕と三鶴には毎日の事なのでスルーしているが、紗夜(さや)には見慣れない光景だからか少し動揺している様に見えた、まぁ僕にはどうしようも無いから、許して欲しい

 

 

「あら、紗夜ちゃん いらっしゃい」

 

「あ、おじゃましています」

 

「ふふ、カナリアが お友達をウチに連れてきたのは何年振りかしら? 」

 

「お母さん、着替えてきたら? そのスーツも高いでしょ? 中華の匂いが付くよ?」

 

「あらあら、そうね カナリア」

 

 

満足したのか母は父から離れ、僕の隣にいる紗夜に気づいた様で話しかけてきたが、母のスーツは地位に見合う高価な物なのを知っているので、中華の強い匂いが着いたら勿体ないと思い、先に着替えてくる事を勧める、紗夜は逃げないしね?

 

そんな訳で食欲を揺さぶる空腹には毒な中華の匂いが充満するリビングから母を見送ると着替えた三鶴が入れ替わりに入ってきて

 

「ただいま、おや? 紗夜さん がいるね? いらっしゃい」

 

「おかえり、三鶴ちゃん」

 

「おじゃましてます」

 

「特に何かある家ではないけど、ゆっくりして行ってよ」

 

「はい、ありがとうございます」

 

三鶴はニコっと笑みを浮かべて紗夜へ言う、相変わらず我が家の三男はイケメンだなぁ

 

これて重度のシスコンで無ければ今頃、彼女の1人や2人居ただろうに・・・まぁ重度のシスコンなんだけども

 

文武両道で容姿端麗 性格も悪くない高物件、唯一の欠点はシスコンな所、これ割と改善出来そうな気がしなくもない、うん

 

 

「そら、出来たぞ?」

 

「・・・多くないですか?」

 

「そうか? ウチじゃこれぐらい普通だが?」

 

「そうだね、我が家では普通だね」

 

「鷹ちゃん と 雀晴(すばる)ちゃん が家を出る前までは、この倍は有りましたよ? 紗夜ちゃん」

 

「えぇ・・・」

 

 

父が作り終わったらしい各10人前はある大皿料理を我が家のデカいテーブルに並べて行き、その量に紗夜が冷静にツッコミ?を入れるが、我が家には目の前の大皿料理の量が普通なので、日常光景なのだが紗夜には衝撃的だったらしい

 

 

「とりあえず、今回のエビチリは自信作だぞ? 辛さ控えめにしたからな」

 

「あー、前に作った時は超絶激辛だったもんね? アレはアレで美味しかったけど、次の日 胃がキリキリして辛かった」

 

「エビチリ・チャーハン・酢豚? に中華スープ・・・全部本格的な上に量が多い・・・」

 

「待たせてしまったかしら?」

 

「いや、丁度だ アルエット」

 

 

机いっぱいに並ぶ大皿料理に目を丸くしている紗夜を横目に、父と言葉を交わすと着替えた母が戻ってきて定位置に座ったので、軽く紗夜の肩を叩き正気に戻して

 

「食べましょう? 紗夜ちゃん」

 

「え、えぇ そうね」

 

「いただきます」

 

「「「いただきます」」」

 

「い、いただきます」

 

 

取り分け皿にチャーハンを取り分けて紗夜へ渡し、自分の分を取って食べる、相変わらず美味しい やはり父の中華は絶品だ

 

学生時代に中華屋でバイトをしていた と言うだけある

 

 

「美味しい・・・五月七日(つゆり)教官、引退されたら中華料理店をされては如何ですか?」

 

「いやぁ趣味を仕事にはしたくない主義なんだ、自由さが無くなったら楽しくないからな」

 

「そうですか、残念です」

 

「余程気に入って貰えたみたいね? 恋しくなったら またいらっしゃい? カナリアの友達は 我が家は大歓迎よ」

 

「え? いえ、そんな・・・」

 

「カナリア、紗夜ちゃんが 食べたそうにしていたら捕まえて連れてくるのよ?」

 

「うん、任せて お母さん」

 

「カナリアちゃん?」

 

 

紗夜は父の中華を気に入ってくれた様で、そんな事を勧めてくるが 父はキッパリと断る、店を出したら常連になるつもりだったのだろうか?

 

そんな残念そうな紗夜を見た母が、また夕飯を食べに来る様に言うと紗夜は遠慮して頷かなかったので、母は僕に強制連行の命を下し 僕は了承する

 

ご飯は みんなで食べた方が美味しいでしょ?

 

 

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