前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
「それで三鶴ちゃん、今日は何をするの?」
「先日の15層階層ボスを倒した時に、君は色々と魅せてくれたじゃない? それで解説と改めて披露して欲しいってステラ・アークDMに数多のDMが寄せられていてね? カナリアには、解説と披露をしてもらうよ」
「分かった」
三鶴の説明でタブレット端末片手に、僕の横に立っている理由が何となく理解する
これは確かに、画角外から話をするより隣の方が都合が良い。場合によっては切り抜き動画を見てから解説・披露を出来る訳だし
それに、フロッティを撃つなら第3撮影部屋の理由も分かった
「それじゃぁ、フロッティを盾持ちスケルトンの背後に投げて遠隔射撃の解説を お願い出来る?」
「えっと、それは単純にフロッティが魔武器だから、僕の意識で ある程度の自由が効くからね」
「例えば?」
やはり実兄の三鶴が進行を担ってくれると、気持ち的にも大分楽で良いなぁ と感じつつ、三鶴の質問へ答えると三鶴は 僕がやりやすい様にアシストしてきてくれる、助かるなぁ
「まずは・・・前にフロッティの紹介をした時にも披露したと思うけれど 浮く、そして動かせる」
僕はフロッティを右手に召喚して握り、フワリと浮かして ゆっくり動かして見せ
「その時は極低速でしか動かせなかったけれど、今は まぁまぁな速度で動かせる様になったんだ」
「最初期に比べて段違いに動くね」
「でしょ?」
最初に比べ、今の速度は人が駆け足する程度まで上げる事が出来た、実質攻撃魔法を習得出来ない僕は、こういう抜け道みたいな小技を増やしていかないといけない
「その延長で、触れていなくても撃てるって訳」
僕は用意された20m程先にあるベニヤ板製の的を、浮遊させたフロッティで撃って実演する
「これは魔武器全般に言える事だと思うけど、見た目そのままの性能とは限らないんだよね」
「本来なら浮く筈も無いトレンチガンだしね」
「そう、だから魔武器の形状で性能を予想し過ぎるのは迂闊だったりするんだ。僕のフロッティを例にすると さっき三鶴ちゃんが言った様に本来なら浮く筈の無いトレンチガンだし、ポンプアクションだからフォアグリップを操作して排莢・装填をしないといけないけれど、フロッティは 僕の意識1つで自動排莢してくれるから便利」
「なるほど、もしかして結構細かく操作出来る感じ?」
そう、フロッティは本来ならポンプアクションショットガンだが、魔武器の為 本来必要なポンプアクションが不要で自動排莢してくれてベネリM4の様に引き金を引くだけで連射できる
ただし、マガジンチューブに5発と薬室に1発の合計6発なのは変わらないけれど
まぁフロッティは魔弾生成があるから、最悪 それを使えば良いのだけど、攻撃用だと魔力消費が結構エグいから正直使いたく無いから奥の手だったりする
「そうだね、マガジンチューブ内にショットシェルが残っていても、薬室に違うショットシェルを入れられるし」
僕はフロッティを手元に呼び寄せ、フォアグリップを操作して排莢してアイテムポーチからショットシェルを取り出して薬室へ入れる
本当に魔武器ってのは面白い
日本とか魔法文化とあまり接していない人からすると、予想外の事ばかりだしね
「とはいえ、フロッティからの視点がある訳ではないから、完全に見えない場所からの精密射撃は難しいかな?」
「なるほど、別途遠見の魔法が必要なんだね?」
「そうなるね」
精密射撃が難しいだけで虚を突くだけなら可能だから、僕が多用する反響定位で位置把握さえ出来れば副武装で対処出来る
現に15層階層ボス戦は、デトニクス・コンバットマスターでトドメをさせていたしね?