前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
AMFと言う初見殺しなトラップにより、気軽に小部屋で休憩を取れなくなってしまったが、強制送還されてしまったガリューを再召喚して探索を再開し、何とか安地を見つけて休憩を取る
「流石にセーブポイントがある部屋には、AMFは仕掛けられていないみたいだね?」
「その様だな、吾ならダミーのセーブポイントを配置した上でAMFを配置するのだが、優しいな」
「それはエグいよ、ワカモ」
「敵に情けは要らぬだろう?」
【なんと曇りの無い眼差しなんだw】
【敵に容赦無いんだね、ワカモ氏w】
【味方には優しいけど、敵には容赦しないのはママだな】
ワカモの評価に、そう言うとワカモは 心の底から思っている様で、だいぶ容赦の無い事を言う
まぁモンスター相手なら僕も容赦なく行けると思うけど、人間相手だと躊躇いがあるだろうからなぁ、うん
「さてと・・・この先は、どうしようか?」
「進むか 退くの2択だろうな」
「そうだよね・・・」
【カナリアちゃんなら、ゴリ押しでもボス戦までは行けそう】
【AMFがあるからなぁ、タンク兼アタッカーのガリューが居なくなるのは痛い】
【此処は一旦退いて、対策した方が良いんじゃね?】
【ボス戦でAMF環境下って可能性もあるしな】
僕はワカモが設置してくれたキャンプチェアに座り、カメラドローンに表示されているコメント欄を眺めながら思考する
コメントで指摘されている様に、フロッティ・・・トレンチガン主体の僕は、アイテムバッグやポーチが使用出来れば、最悪ガリューが強制送還されても継戦する事は可能だと思う
しかし、AMFがアイテムバッグやポーチに干渉するなら、僕の継戦能力は著しく低下する事になるし、そのレベルになるとフロッティとローレライも解除されてしまう可能性が高い
ならば、1度 撤退して対策をした装備へ整えるのがベストだと言える
「・・・視聴者の皆さん、申し訳ありませんが、今回の配信はここまでとさせていただきます」
「AMF環境下でアバターが正常な働きをするかも分からぬしな、最良の判断だ」
【カナリアちゃんの安全が1番】
【ワカモ氏、サラッと怖い事を言わないで】
【尚更安全第1だな】
【英断】
僕が結論を告げるとワカモがサラッと怖い事を述べたので、彼女を二度見してから
「よ、宜しければ高評価・チャンネル登録をお願いします。それでは」
「ではな、諸君」
【カナリアちゃんが動揺してるw】
【おつやで】
【ばいばーい】
締めの口上を述べて配信画面が終了の画面へ切り替わったのを確認して、セーブポイントに魔力を流して更新して、撤退する為に片付けを始め
「戻ろうか」
「そうだな、主よ」
僕達はセーブポイントを使い、ギルドホールへ帰還する。心なしか肩が重い気がする、自分が思っていたより疲れているのかも知れない
そんな訳でステラ・アークの保管庫で荷下ろしをして、ガリューを送還した後にマリアへ相談しようとアトリエの扉をノックしようとして手を止める
「・・・そういえばユウカさんが軟体生物してたな」
「しかし、他にAMF環境下での対応装備の発案・開発が出来る人材を他には知らぬだろう? 」
「それはそうだけど・・・いや、待てよ? 発案と開発が同一人物である必要は無いんじゃない?」
「む? それはそうだが」
マリアのアトリエの扉の前でワカモと軽く問答をして、僕は とある事に気付く、発案と開発 または発注は同一人物である必要は無い事に
そうならば、僕には心当たりがある。ダンジョン黎明期に階層を踏破した強者の魔法使い、我が母に聞けば良い
母は魔法主体のアタッカーなので、AMF環境下での心得が絶対にある筈、なので色々と参考になるだろうし、母が現役で暴れ回っていた時代より装備面のレベルも向上している筈だ
これは何とか出来そうな気がする