前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
三又槍を持って辺りを警戒しながら進むと、次第に通路が湿気り始めて路面が濡れ水が張る
「・・・水嵩は1〜2㎝程度かな?」
「これは、少々良くないかも知れぬ」
「嫌な予感がするわ」
【まだ水溜りレベルだからマシな方か?】
【これ、もう少し水嵩増したら面倒だろうな】
【あと2〜3㎝水深増えたらマズイかも?】
別に靴が濡れる事が嫌とか、そんな下らない事を言うつもりは無くて、反響定位に少しノイズが入るから嫌なのだ
この足元の浅い湖面?で反響して、通路の床までの感知が少し乱れてて観え辛い、今は せいぜい水深2〜3㎝程度だからマシかも知れないけれど
この先、水深が10〜20㎝とかになったら観落とす可能性も出てきてしまう
それからワザとかは分からないけど、派手に音を立てて存在をアピールしていたスケルトン3体へ奇襲をして三又槍を使用して撃破する
思ったより手に馴染んでいて使いやすいので、手札に加えておこう
「・・・階層ボスの部屋へ辿り着きましたね?」
「えぇ、しかも此処から水が溢れ出ているわね?」
「という事は、ボス部屋の中は更に水深が深い可能が高そうだな」
【めっちゃ扉から水が漏れてる】
【こんなんマンガとかでしか見た事ないわ】
【ボスがケルピーならカナリアちゃん大喜びだな】
とりあえず階層ボス部屋前の安地へ移動すると、そこだけ階段状になって1m程通路から高い位置になっていて、ご都合主義な感じがする
それから少し休憩を取ってから、装備確認をしてセーブポイントの更新をしてから階層ボス部屋の扉をガリューに開けて貰う、本当は僕が開けるつもりだったのだけど、3人から念の為に僕は少し後ろに立っている様に言われてしまった、なんでも扉解放で鉄砲水?が発生したら僕が流されて行きそうだから、とか
うん、確かに僕なら流されそうだと同意し、僕はワカモの後ろに陣取っておく
ガリューが扉を解放すると、心配した程の水量は蓄積していなかった様でガリューの膝下程度の水が流れてきて、直ぐに僕の踝より少し上で水深が安定する
「いきましょう」
「足元に不安があるわね」
「吾と紗夜は兎も角、主とガリューは少々機動力が低下するか?」
「僕は大丈夫、水面走りできるから」
「あぁ、それもそうか」
【さてさてボスはなんだろか?w】
【そういやカナリアちゃん、水面に立てたねw】
【ガリュー、頑張って】
【ガリューなら、気合いと根性でどうにか出来るって信じてるw】
霊狐で四足歩行のワカモと、ホバリングとか出来るUAVの紗夜は今のコンディションでも戦闘能力の低下はしないとワカモが判断したが、実は僕も低下していない
まぁ単純に障壁を足の裏に展開して水面歩行をすれば良いからね、僕は
ごめんねガリュー、君の分まではお世話出来ないんだ、今の僕では
「・・・ウニョウニョしてますね」
「あぁウニョウニョしているな」
「私が知っている生物ではないわ」
【ドン引きやんけw】
【これはアレだ、ケルピーを期待していたんだ、きっとw】
【あー、なら この反応もわかるw】
ケルピーを期待してボス部屋へ入室したが、僕達を待っていたのは巨大なカタツムリで落胆する
この巨大カタツムリ、体高が6mぐらいあって なんか触手をウニョウニョさせて僕達を威嚇?してきていて、少し気持ち悪い見た目をしている
ついでに取り巻きのナメクジ・・・コチラも攻略中に遭遇した個体よりサイズアップして、1mまで成長?していて少々目に毒な見た目に変わっている、だって紫で斑らな斑点?な模様になってるし
「・・・ナメクジとカタツムリ、か」
「ん? 主よ、何か思いついたか?」
「うん、まぁね?」
僕と巨大カタツムリ&巨大ナメクジと相性が良いな、と思う
前回戦略的撤退した後に母から有難い教えを教授してもらったから、僕の手札は増えているのである
絵面的にも悪くない筈だし、試す価値はある、多分