前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
ある晴れた日の事、撮影やライブ配信をしたりして楽しく配信者活動をしていた僕は、ふと ベーコンとか干し肉作れね? と思いついてしまい、衝動に抗う事を放棄して、
「取り出したるは、行きつけの精肉店で入手した国産豚と牛の塊肉、鷹ちゃん提供のダンジョン産の豚・鹿・馬?の肉」
「ふむ、食べ比べるのは良いかもな」
僕はワカモに設営して貰った撮影用のカメラに向けて持参した肉をアイテムバッグから取り出して写して簡易キッチンのテーブルに置いていく
因みにライブではなく撮影なので、作業に集中している
「ベーコン作成には時間が掛かるので、今日は塩漬け編? 前編?になります」
「塩漬けに1週間掛かるからな、仕方ない」
全ての肉を、有り余っている聖水で洗い清めてキッチンペーパーで水気を切ってフォークで無遠慮に突き刺していく
「塩をかける前にフォークで満遍なく突き刺しましょう、そうする事で上手く塩に浸かります」
「少々重労働だが、憎い相手やパワハラ上司だと思うと多少は気が晴れるかも知れぬな?」
「ねぇ、ワカモって元ブラック企業戦士だったの?」
「ある種の自営業だが?」
「そっか」
ドスドスと突き刺しながら解説を入れると、ワカモが そんな事を言ったので好奇心で尋ねると、そんな返答が返ってくる
自営業、か 商会とかかな? いや、狐に
そんな事を考えつつ肉をフォークで突き刺し続ける、量があるから少し重労働なんだよね
それから結構な時間を掛けて全ての肉を滅多刺しにして、一旦手を洗って清めてから巨大ボウルと摺鉢を収納魔法から取り出して
「まずは、乾燥香草類を入れて混ざりやすくする為に入れて擦ります」
「この動画を見ている諸君は、主の真似はせずにキチンとサイト等の分量を参考にするのだぞ? 主の真似して目分量はダメだぞ? 余程ではない限りは失敗する可能性が高いからな 」
バサーと保存容器に入っていた各種乾燥香草を摺鉢に入れてゴリゴリと擦り潰して粉状にして行くのだけど、隣りのワカモが この動画を見るであろう視聴者に忠告している
確かにワカモの言う通り、サイトの作り方を忠実に再現した方が失敗しないだろう、ベーコン作りって結構な費用が掛かるしね?
まぁ僕の場合は、渚に撮影する事を条件に経費扱いで処理して貰えそうだから、チャレンジ精神で目分量でしてる訳だ
失敗しても、それはそれで動画としては成功だろうし? まぁ悪くないと思ったり思わなかったり
「視聴者の皆さん、皆さんがベーコン作りするときは市販のマジックソルトとか調合されている香草を使用する事をオススメします、結構重労働です」
「よほどこだわりが無い限りは、楽をする方が良いな、うん」
軽く汗をかき始めた頃に香草粉が出来上がったので、巨大ボウルへ香草粉を摺鉢から移し
「そこに塩をバサー」
「肉重量に対して2%程度の塩が推奨されている、これはしっかりと計算する様にな」
肉の量が量なので、大量の岩塩を卓上塩ぐらいまで細かくして召喚し巨大ボウルへ入れて、香草粉とよく混ぜる 味にムラが出来ても嫌だからね
「では塩を擦り込んでいきます」
巨大ボウルから混合塩を掴み肉へ振りかけて丁寧に満遍なく刷り込んでいく、味にムラが出来たら嫌なので、それはもう丁寧に擦り込んでいく
まぁ肉の量が量だから、これも割と重労働なんだけどね?
「では塩を擦り込んだ肉をラップで綺麗に包んでから密閉袋へ入れます、あとは この繰り返しなので全てやっていきましょう」
「この後は冷蔵庫へ入れ、1週間寝かせて漸く下準備が終了するのでな、気の長い作業だ」
そんな説明をワカモがしてくれる、本当に気の長い作業だよね
1週間後に、更に燻製するから結構な時間を使うしね?