前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
ヘンリが自身の父親であるナズナと湖を背景に写真を撮っているのを眺め、ジョバババと水玉から水を垂れ流して仕込み肉の塩抜きをする事 3時間が経過したので巨大ボウルから竹製ザルに移して、一旦キッチンペーパーで水気を取る
「という訳で肉の塩抜きが終わりましたので、次は乾燥になります」
「自然乾燥が望ましいが、気温によっては普通に傷むので冷蔵庫で乾燥させる事を推奨する」
「6時間を目安に実施します」
重ならない様に竹ザルに綺麗に並べて念の為に蚊帳をかけておき、キャンプチェアに腰掛け、ボーっとする 正直 乾燥を待つ間はやる事が無いからだ
「・・・ワカモ、水操作して乾燥させたらダメかな?」
「ん? うむ・・・試した事は無いな、やってみるか」
「時短は大切だからね」
「そうだな」
僕の自己解釈だけど、調べたら表面が乾燥したらOKみたいな事を書いてあったから、多分大丈夫だろう
仮に失敗しても、自分で責任を持って消費すれば良いしね?
そんな訳で、一旦腰を下ろしたキャンプチェアから立ち上がり水操作を使い仕込み肉から慎重に水分を適量抜いて乾燥させ、排水は いつもの様にポイ捨てする
「よし、良い感じかな?」
「悪く無いのではないか?」
「いよいよ お待ちかねの燻製だね」
「あぁ漸くだな」
ダンボール製燻製機の金網に仕込み肉を上手く重ならない様に配置して、フライパンの上にアルミシートを敷いて父が配合したウッドチップを入れ、火にかけて煙を立たせる
「よし、あとは温度を見ながら4時間程 燻します」
「適温は50〜70度なので、時々温度計を確認する様にな」
そんな訳で乾燥と違い、僕の適性では燻製を早める事は出来ないのでキャンプチェアに座り、燻製機を眺める
ここからは 本当に何もする事がない 、出来上がりをただただ待つだけだ
なので、収納魔法から魔法瓶を取り出して母を真似て淹れた薬草茶をコップに入れて飲む
「ん〜・・・今ひとつって感じかな?」
「吾は美味いと思うぞ?」
「そう? ありがとう」
「事実だからな」
「やぁ、再び ぼく だよ」
「そうですね」
燻製機をボヤァっと眺めながら、ワカモにも薬草茶を渡すと そんな感想を述べてくれる、優しい とか考えていると 満足したのかヘンリが再び再登場したので、コップを追加で取り出して薬草茶を淹れてヘンリに渡し
「ナズナさんとの写真撮影は、もう良いんですか?」
「うん、そろそろ母様が感知しそうだからね」
「なるほど?」
ヘンリの背後に居ると思っていたナズナの姿が見えなかったので、尋ねると どうやら送還したらしいので、ナズナ用に出したコップを収納魔法に再度収納しておく
というか、シャルロットは この距離でも感知能力があるのか、ヤバいな
「カナリアは何をしているの? デイキャンプ?」
「ベーコン作りですよ、今は燻製中です」
「おぉ、ベーコン。 良いね」
僕の様子を見て質問してきたヘンリに答えると、サムズアップしてきたので
「成功したら、お裾分けしますね?」
「ぼく は失敗作でも嬉しいよ」
「いやぁ〜流石に製作者としては、失敗作を人様には食べさせられないって言うか・・・」
「大丈夫、食レポもする」
「そういう話でも無いです、ヘンリさん」
恐らく空腹で押しが強いヘンリの勢いに、少し押されながら話をするが打開策はないので
「この前、若宮ギルドのショップエリアで買った 米軍糧食風クラッカーを食べましょう、完成まで 早くても2時間はかかりますし」
「いただくよ」
収納魔法からもう1つキャンプチェアを取り出し僕の横に設置して、如何にもなパッケージに包まれているクラッカーをヘンリに渡して、僕も自分の分を開けて食べてみる
うん、可もなく不可もなしって味かな? 美味すぎず不味すぎずな非常にバランスの良い味付けだと思う
とりあえず、これでベーコンが完成するまでは時間が稼げた筈、多分