前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
可もなく不可もないクラッカーをモソモソ食べてベーコンを燻製し、なんとか完成したので、一部切り分け 我慢出来なさそうだったヘンリに お裾分けして、残りをジップロックへ丁寧に収納してからアイテムバッグに入れて、片付けをしてから帰宅した
それから1週間が経過し、斑鳩は春休みが長い様で春休みに突入したので、ステラ・アーク第2撮影部屋にキッチンセットを組み上げて貰いベーコンの完成披露をする事になった
「皆さん ごきげんよう、ステラ・アーク0期生 カナリアです」
「視聴者諸君、待たせたな」
【お披露目待ってた】
【待ってた】
【ワクワク】
設営班に設置して貰ったカメラに向けて開始の口上を述べると、ベーコン作成の動画を見たらしい視聴者のコメントが流れて来ているのが見える
「事前に告知した様に、今日は動画でも出したベーコンの試食をしていきたいと思います、審査員は僕の両親を連れて来ています」
「ふふ、直接 カメラの前に出るのは久しぶりね? アルエットよ」
「しっかり出るのは初めてか?
【カナリアちゃんのマッマとパッパやんけ】
【五月七日家、全員映ったか?】
【あー多分?】
【舅の鶖斗】
【やめーやw】
今日はスーツではなく法衣に身を包んだ母と、まだ冬だと言うのに半袖トレーニングウェア?を着て、相変わらずパツンパツンの父がカメラに向かって自己紹介?をすると、言葉遊びしているコメントが流れてくるのだが、事実だから何とも言えない、うん
「それでは結構な量を作ったので、チャチャチャと始めて行こうと思います、まずは僕が行き付けの精肉店で買ってきた豚肉から、味を感じる為に軽く炙るだけにします」
「鉄板で焼くだけでも、良い匂いがするわね」
「焼ける匂いは悪くないな」
【くっ・・・飯テロ】
【あー・・・美味そう】
【腹減ってくるなぁ】
色々と使い勝手の良いフロッティの銃剣を展開してベーコン塊から切り出して鉄板で焼き、小皿に入れて各員に渡し 僕も食べる
「ん〜初めて作ったにしては、まずまず?」
「まずまずね、パパが作った方が上だわ」
「いや、そりゃ経験値に差があるからな? 逆にウン十年の経験値があるのに俺より美味く作られたら、流石にへこむぞ?」
「それはそう、お父さんより上手に出来たとは流石に思わないよ」
「それもそうね」
【マジで美味そうだな】
【あーそういやパッパはキャンパーなんだっけ?】
【キャンプツーリングとか行きそうw】
【このガタイなら熊とプロレスしても勝てそうやな】
物凄く美味しい訳ではないが、まぁまぁ美味しい豚ベーコンの感想を言うと、父のベーコンの方が美味しいと忌憚なき感想を述べる母に、父が言う
まぁ父に及ばないのは当たり前だ、経験値とは 戦闘と違い 覆し難いのだ
僕的には料理は日々の研鑽に裏打ちされた技術や知識が試されるモノだと思う
「そんな訳で、画角の外でヨダレの垂れそうなCEOとスタッフにも試食して貰いましょう、お父さん お願い」
「おー」
【絶対良い匂いしてるもんよw】
【ワイもカナリアちゃんのベーコン食いたい】
【それなー】
【画角外におるんやなCEOとスタッフw】
配信開始時には居なかった紗夜と渚が いつの間にか現れていて、食べたそうにしていたので銃剣でベーコンを切り出し焼いて小皿に乗せ父に2人へ届けて貰う
「美味しいわ」
「うっまっ カナリアちゃん、製品化して売らない?」
「売りません、僕はあくまで趣味の範囲で料理をしたいので」
「あらあら、貴方ソックリに育ったわね? パパ?」
「容姿は
【カナリアちゃんの言いたい事は理解できる】
【確かに俺も趣味を仕事にはしたくないな、楽しくなくなりそうだもん】
【パッパ嬉しそうやな】
【カナリアちゃん、外見に日本人要素が無いもんな】
渚からの提案をバッサリと断る、たまに料理を振る舞うのは良いけど、飲食店勤務して料理人をしたいとは思わない
やはり趣味は趣味の範囲に止めるのが、僕にとってはベストだ