前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信   作:銭湯妖精 島風

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269. 緊急出動 3

 

 

ひとしきり皮肉を心の中で呟いて

 

「ワカモ、此処からは降りて遭遇戦に移行するね」

 

「了解した、今日は人命もかかっておるし、少々本気を出していくのでカバーは任せよ」

 

「うん、よろしく」

 

ワカモから下車?してフロッティやサブアームを確認しワカモへ合図して、ガラスが粉砕され入り口の役目を果たしていないロビーへ侵入する

 

「今の所は反応無いけど、反響定位って平面的には有用だけど立体的には少し弱いんだよね」

 

「仕方あるまい、主のスキルはダンジョン特化で 今回の様なマンション等の近代建物を前提とはしていない」

 

「まぁそうなんだよね」

 

ロビーの奥にあるエレベーターホールでエレベーターが生きている事を確認し、更に奥にある階段へ目を向け

 

 

(なぎさ)さん、現着しました。要救助者は何階ですか?」

 

『お疲れ様、最上階・・・いや、1つ下の階だね、14階だよ』

 

「了解です、一応エレベーターは生きてますが、帰りも階段の方が良いですかね?」

 

『屋上を確保出来たら避難用のヘリを向かわせられるけど、どうかな?』

 

「分かりました、可能なら屋上を確保します」

 

渚に要救助者の位置を聞くと、だいぶ階段を上がらないといけない事が分かったが、エレベーターを使うのは少々リスクが高いので階段へ侵入し警戒しながら上がる

 

 

「とりあえずは動体反応はないから、少しペースを上げようかな?」

 

「その方が良いかもな、一般人ではオークに対処が難しいだろうからな」

 

 

ワカモと意見が一致し、階段というエリアに限定すれば感知も出来なくは無いぐらいには反響定位が使えるので、オークを警戒しつつも早足で階段を上がる

 

「とはいえ、やっぱり階段を登るのは少しキツイね」

 

「普段使う筋肉と違う筋肉を使ったりするからな、仕方ない」

 

「かと言ってダラダラと登る訳にも行かないジレンマだね」

 

「そうだな」

 

 

5階まで登り軽く息が上がってしまって思わず愚痴を溢してしまうと、ワカモが慰めてくれる、優しい

 

「・・・いるね」

 

「あぁ、通路に2、恐らく室内にもいるな」

 

「幸い、人は居ないみたい・・・排除する?」

 

「此処はスルーして、要救助者の確保を先にした方が良いだろう、下手に刺激して余計な邪魔が入る方が面倒だ」

 

「そうだね」

 

 

僕は反響定位に反応があったので、階段エリアの壁から手鏡を使い様子を伺いワカモに尋ねると、一旦スルーする事を提案してきたので了承し、隙をついて上階へ登る

 

そんな事を繰り返し何とか14階まで登ると、通路にオークが闊歩していて、先程の様にスルー出来る状態では無い事が分かる

 

「ここまで戦闘無しだったのが奇跡だね」

 

「全くその通りだな」

 

『カナリアちゃん、14階に着いたみたいだね? 要救助者は1番奥の部屋、今 オークが扉を粉砕しようとなってる所にいるよ』

 

「了解です渚さん、やれやれ・・・これは荒っぽくやる他ないね? ワカモ」

 

「はは、何 いつもの事だろう?」

 

「まぁね?」

 

フロッティに銃剣を装着し深呼吸をし、腹を括りオークがひしめく通路へ出て、1番先頭の僕へ背中を向けて居たオークの頭を狙い撃ち殺す

 

 

「まず1つ」

 

「残り距離90」

 

「長いね?」

 

「全くだ」

 

 

そん愚痴を溢しながら、僕の存在に気づいたオークが棍棒を振り上げて来たけど、冷静に右足を撃って行動を阻害して倒れ込んだオークの頭を撃ち撃破し、素早くショットシェルをリロードして前へ進む

 

「これ、適当に撃っても当たりそうだね」

 

「確かにな?」

 

「ワカモ、なんか扉が突破されそうだから、部屋の中に飛べたりしない?」

 

「吾だけなら可能だ、主は聖女 故 吾の闇・影と相性が良くないのでな」

 

「分かった、先に室内に行って要救助者の確保をお願い」

 

「承知した、任せよ」

 

 

僕の指令を聞きワカモが影へ潜り姿が消える、やっぱり能力を色々と隠していたっぽいな

 

まぁ普段は撮影の為だろうから、咎めたりするつもりはないけれどね?

 

 

 

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