前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
割と古参視聴者に聖水を飲ませて回復を促し、次をどうするか考える・・・と言いたい所だが、屋上の確保1択しかない
何故なら、彼は足を骨折していからだ、一応 エレベーターは生きているが下手に使用するのは得策ではない、止まる可能性もあるし 何より逃げ場がない
ひとまずワカモがナニかしてオークを処理してくれているのが、反響定位の反応で分かる・・・障壁をそのままにしているけど、当たり前の様にスルーして階段エリアでナニかしているワカモは凄い
「もう時期、ワカモが戻ってくると思います、もう少し我慢してください」
「分かりました、ありがとうございます」
「いえいえ」
聖水のお陰か顔色がだいぶ良くなった彼と軽く会話をしておく、こういう時は信頼関係を築くのも大切だろうしね?
「待たせたな」
「お疲れ様、ワカモ」
「階段エリアは一掃して、屋上への扉が無事な事も確認してきたぞ」
「ありがとう」
足音もなく戻って来たワカモに労いの言葉をかけて、お礼を言い
「屋上へ向かい、救助ヘリを呼んで離脱します」
「お主は吾の背に載せる、その足では移動もままならぬだろうしな」
「分かりました、従います」
古参視聴者に説明をすると素直に従うと言ってくれたので、念の為にフロッティを構えながら部屋から通路へ出て、あまり意味は無いだろうけどベコベコの板になってる扉だった物を玄関に嵌め、階段エリアに展開していた障壁を解除して屋上を目指す
オークの魔石とか落ちてる筈なんだけど、なんでか何も落ちていない事に少し違和感を感じながら階段を上がり屋上の扉前に到着する
「施錠されているし、無傷っぽいから大丈夫そうだね」
「そうだな」
「さて・・・どうやって屋上に侵入しようか?」
「C4でブリーチングするしか無いのではないか?」
「それもそうだね」
「あぁぁカナリアちゃんの チカラこそパワー 助かる」
屋上へ通じる扉をどうするかワカモと相談して、C4で吹き飛ばす事が決まると、ワカモにライドオンしている古参視聴者が僕へ手を合わせて拝みながら、そんな事を呟く
なんかよくわからないけど、嬉しそうだから良いか、うん
そんなこんなC4で扉を吹き飛ばして屋上に侵入して
「渚さん、要救助者と屋上を確保しました」
『了解、直ぐに救助ヘリを向かわせるよ、30分ぐらいで到着すると思う』
「分かりました」
渚に連絡を取り救助ヘリを向かわせて貰う様に依頼して、古参視聴者へ告げ、一段楽したな と伸びをして僕は目を疑う
「は? 怪獣大戦かな?」
「アレがダンジョンボスか」
「うわぁ・・・」
体高60mを超えるトカゲ型?の巨大モンスターが火を吐いているのが見え思わず引いてしまう
爆発やら閃光が見えるので、探索者が戦闘している様だ
「あの、渚さん? 巨大トカゲが暴れてますけど?」
『大丈夫大丈夫、アルエットさんが投入されるってさ』
「なら大丈夫ですね」
『愉快な氷像が完成すると思うよ? 』
「ですね」
渚へ確認すると、どうやら若宮ギルド最大戦力(当社比)が投入されると言われたので、とりあえず安心しておく
母に任せておけば大抵の事は大丈夫だろう、多分
そんな事を考えつつ行く末を見物していると、サボテンダーみたいなポーズで巨大トカゲが凍り付けになり、文字通り愉快な氷像と化し数秒後に粉々に砕け散り、突発性ダンジョンの境界線が消えて行く
「やっぱりアレがダンジョンボスだったみたいだね?」
「これでモンスターも消えるし、要救助者捜索もやり易くなるな」
「この先は消防と警察の両分だからギルドに確認しないとだけどね」
「そうだな」
そんな事を話していると、バラバラバラと音が聞こえ始めたので救助ヘリが近づいてきている事に気付く
ひとまずは一仕事終わったかな? 初めての事で少し疲れてしまったけど、まだまだ頑張らないとね?