前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
そんな会話を我が家の駐車場でしていると
「それじゃ、いつも使ってるインカムを使うから装着してね? カナリアちゃん」
「分かりました、便利ですよねインカム。片耳にスッポリ入って感度も凄い良いですし」
「そりゃぁ
「なるほど」
普段から使っているインカムは 本当に使い勝手が良い、ズレないし音声がよく聞こえるし、よく届く まさに傑作と言っても過言ではない
そんな訳でインカムを装着してヘルメットを被りグローブをはめ
「テステス、聞こえますか?」
「感度良好、問題ないよ」
「私も問題ないわ、先導をして貰える?渚」
「了解です、お嬢」
インカムの感度確認をし、ninja400に跨りエンジンを始動させて
「どこに向かっているんですか?」
「お嬢が昼食を予約した店を前半戦のゴールと仮定すると、時間がシビアかもだけど、この辺だと人気のスポットである滝に向かってるよ」
「滝? あぁ、北の山を超えた先にある滝スポットですか?」
「そうそう、多分そこ」
「なるほど〜」
僕も行ってみたいとは思っていたのだけど、片道1時間を超えるし山奥だから時間を捻出出来ていなかったりタイミングに恵まれていなかったので、今回は良い機会で良かった
「学生は春休みとはいえ、社会人は休みではないから、そうそう混んでは無いと思うけど・・・どうだろうね?」
「そうですね・・・神のみぞ知る?」
「行けばわかるわよ」
「そうっすね」
「確かに」
込み込みとした市街地を抜け信号機から解放された僕達は山道へと入っていく、少し肌寒いぐらいのヒンヤリとした空気が心地良い、マイナスイオンが発生してそうだ
「予報も晴れ、実際にも晴れ、良かった良かった」
「滝スポット近辺は霧が出やすかったりするらしいですしね?」
「山の天気は気まぐれ、とも言うし 油断は出来ないわね」
「一応はカッパとか持ってきましたけど、2人は?」
「もちろん持ってきているわ」
「僕は必要無いので、障壁ありますし、濡れても脱水できますから」
「カナリアちゃん、濡れたら透けるから濡れるのやめようね?」
「あ、はい」
他愛ない話をしながら山道を走っていると、カッパの有無の話になり素直に持ってきていないし、濡れても大丈夫と答えたら渚にマジトーンで忠告されてしまった
ふむ、約1年の付き合いだが、渚は分別のつくロリコンだと分かったので、大人しく従っておこう。こういう普段怒らない人間が怒ると滅茶苦茶怖いのでね
雨が降ってきたら障壁を使おうかな、うん
「と、ところで、鷹ちゃん が部長(仮)をしていたツーリング同好会って、今もあるんですか?」
「なくはない、かな? 同好会って言っても学校に所属している奴じゃ無かったし」
「え? 学校に所属していないって、どうゆう?」
「アレよね? 学校に申請をした公式ではなく、自分達で勝手に集まって勝手に活動をしていた のよね?」
「流石は お嬢、その通り」
「なるほど、それでなくもない、と」
出発前に話していた同好会の事が気になったので 渚に質問してみると、そんな返答が帰ってきた
一種のツーリングチーム的な集まりなら、それが今も継続していてもおかしくない
渚の様子だと、今でも仲間で走りに出ている様だし?
そういえば、渚の旦那も同好会に所属しているって言ってたな?
この分別が出来るロリコンの伴侶になれる男というのは、少々興味がある 少し不躾な事かもしれないけど、聞いてみようかな?
ほら、僕って好奇心に忠実だし?