前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
一通り入っているアプリの中身を確認すると、一貫してアイコン?が
実は僕個人で使っているアカウントのアイコンの写真は全て金糸雀の写真で統一してあるので、これは嬉しい
我が家はみんな鳥類由来の名前だから、各々が自身の名前に由来する鳥のパーソナルマークや写真を使っていたりする
父は鷲、母は雲雀、長男は鷹、次男は雀、三男は鶴、末子の僕 金糸雀
名前にちなんで飛べたら良いけど、そんな事はないのが少し残念
「気付いたかしら? 貴女のパーソナルマークよ、勿論 金糸雀モチーフ。
「ありがとうございます紗夜さん、とっても嬉しいです」
僕は感極まり紗夜を抱きしめて感謝を表す、今まで彼女からは抱きしめられてきたから嫌がられる事はない筈なので、遠慮なく全身を使い全力で抱きしめる
「そんなに嬉しかったの? 」
「はい、とっても」
「そう・・・それなら良かったわ」
突然の抱擁に最初は戸惑っていた紗夜だが、すぐに微笑み僕の頭を撫でる、その手は温かく優しさを感じる
我が兄達の内1人でも姉が居たら良かったのに と少しだけ思う、なんなら
全身を使い全力で感謝をたっぷりと表し抱擁を止め身体を離すと、羨まし気な篁が見えたので、デスクに座る彼女の元へ歩み寄り
「
「カナリアちゃん?! 塩対応だったのに、急にデレる!」
流石に紗夜の様に抱擁するのは少し怖いので彼女の頭を撫でると、なんか凄い喜んでくれた? 多分喜んでる、うん
20秒程して撫でる手を離して
「これからお世話になります、篁さん」
「任せてカナリアちゃん! お姉さん、カナリアちゃんの為なら何でもしちゃうから!!」
「常識の範囲内で大丈夫ですから、落ち着いて下さい」
「そうよ渚、カナリアちゃんが怖がっちゃうじゃないの」
大興奮の篁をたしなめると紗夜が僕を抱きしめ庇う様に自身の身を前に出して言う
僕は、その程度では怖がらないですよ、紗夜さん? と言いたいが空気を読んで黙っておく、それに紗夜の抱擁は心地よいのである
「さて仕事の話をしましょうか」
「はい、お嬢」
紗夜の一言でスイッチが切り替わった篁がキリッとなる、黙っていれば美人だな本当
「カナリアちゃん、この後の予定は?」
「教科書他、高校生活で必要な物資調達に行く予定でした」
「そう、なら渚に手配させるから、少し時間をもらえる?」
「え? 構いませんが・・・」
紗夜の言葉に了承の意を伝える、先の『時間をもらえる?』は調達する時間を、と言う意味ではなく、僕の時間を彼女に差し出すと言う意味の方だろう
何をさせられるのだろうか?
「宣材写真と自己紹介動画の撮影をしてしまいましょう」
「撮影、ですか」
こう、いまいちピンと来ないが、紗夜の指示に従っておけば多分大丈夫だろう
何せ僕は本当に何も分からないのだから
「渚?」
「撮影部屋に準備してあります」
「ご苦労様、それじゃ行きましょう?」
「え? あ、はい」
デスクの並ぶエリアを抜け、紗夜の私室が有るエリアに続く扉とは反対側に位置する扉を抜け、撮影部屋とネームプレートがついた部屋へ入る
室内は一面グリーンバックのクロマキーの壁紙で、撮影用のカメラが既にセットされていて
「まずは宣材写真からね、聖女フォームになって?」
「分かりました」
前回同様、ローレライに魔力を流し展開して聖女フォームへ着替えフロッティを緩く持つ
さて、どんな写真になるやら