前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
ワカモの講義(仮)により、僕は僕自身が思っているより普通から逸脱した存在だと言う事が判明してしまった
あぁイオン様 ヴェスタ神、貴方様 方のお陰で僕は今日まで生き残れました、ありがとうございます
二柱の祝福が無ければ、今頃死んでいただろうと思い感謝を心の中で伝える
それからワカモが言うには、老化が抑制されている為 相応に寿命も伸びている可能性も高い、らしい
正直に言って、そんな事を言われても僕にはイマイチ ピンと来ないが、準長命種になったと思っておこう、多分忘れるけど
「とうちゃーく」
「此処が今日 泊まる宿よ」
「ここですか」
「ほう、これはこれは」
昼食を食べた蕎麦屋から2時間半ほどバイクを走らせた山の中、如何にも高級旅館と言った風体の旅館へ到着し、僕は少し圧倒されてしまい上手く言葉が出て来ない
「駐車場の この枠を使って良いって言われてるからね〜」
「分かりました」
「分かったわ」
自身のバイクにマウントしていたスマホを操作して割り振られた駐車位置を教えてくれた
「カナリアちゃんの収納魔法が羨ましいよ〜」
「私も欲しいわ」
「はは、収納魔法は完全に魔力依存ですからね、魔力を保有していないとダメ・・・」
シートバックを外してハンドルロックと極太チェーンロックをしている2人に、そんな事を言われ 少し苦笑しながら言い、2人が収納魔法を使える可能性がある事に気付く
「収納魔法は使用者の魔力依存、持続時間は保有量依存、つまり魔力を貯蔵出来る器と適切に運用出来る装置が有れば、魔力無しの人でも魔法が使える?」
「おぉ、なかなか鋭いな主よ、その通りだ」
「お待たせ、続きはチェックインしてからにしよう?」
「そうね、癒されにきた訳だし?」
「はい」
「参ろうぞ」
盗難対策を終えた渚と
そんなささやかな不安を抱きつつ旅館に入り、チェックインの手続きを渚が始め、ワカモは器用に空中浮遊して自分の足を どこから出したか分からないタオルで拭いていた、本当 器用だなぁ
それから特に問答もなく、僕達は仲居さんの案内により部屋へと誘われ、なんとも高そうな部屋に到着する
「一息ついたら温泉に行きましょうか、この旅館は幾つか種類があるみたいなの」
「それは楽しみです」
「この部屋に家族風呂もあるみたいっすね?」
「あぁ、そう言えばそうね?」
荷物を下ろして座椅子に座り一息つき、軽く脱力する
なんだか穏やかで良いなぁ、温泉宿にきたって感じで良い
「さて先程 主が言っていた件なのだが、理論上 及び 技術的に実用化は可能だ」
「ワカモちゃん、なんだか含みのある言い方だねぇ」
「ははは、渚よ やはりお前は聡いな? その通りだ」
「なにか問題があるのね?」
ワカモが僕の座椅子になってくれながら、先程の話を改めて口にし渚が言うとワカモは楽しそうに軽く笑い言い、紗夜が呟く
「装置と封入する魔力に関しては問題なくても、日本では供給が難しいと思いますよ、紗夜ちゃん 渚さん」
「供給? 供給・・・あぁ確かに」
「そうよね、日本では魔力を保有している人が少ないものね」
「うむ、皆 賢いなぁ」
僕達が答えに辿り着きワカモは嬉しそうにウンウンと頷いている、ワカモって本当にお母さん枠な所あるよね
実際の所、魔力を有する人が少ないしダンジョンから産出する魔石も余っている訳では無いから、技術的に可能でも実現させるのは不可能ではないにしろ、少々無理が必要になりそうだ
まぁ量産が難しいだけで、個人運用は出来るだろうけどね?