前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信   作:銭湯妖精 島風

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289. 新年度 午後

 

 

 

季節は巡り桜舞う4月を迎え新生活が始まり、依然コンパクト軽量ボディの僕も無事に高校2年生に進化する事ができた

 

まぁマスコット・小動物扱いされる現状は変わらなかったけどね?

 

そんなこんな前年度から継続して同じクラスになったニナのドヤ顔と、残念ながら違うクラスになったミコトとシホの悔しそうな表情を他所にハジメから お土産のお菓子を餌付けされた、流石はハジメ 要領が良い

 

 

そんな いつもと変わらない尊い学校生活を過ごして、新学期初日だったので半日で学校は終わり、僕はステラ・アークの事務所へと愛車に跨り向かう

 

 

「お疲れ カナリアちゃん、制服って事は今日から新学期かな?」

 

「お疲れ様です 渚さん、そうですね 僕も立派な高校2年生です」

 

「そっか そっか」

 

 

いつもの様に事務所へ入ると渚が常人の3倍の速度で仕事をこなしているのが見え、労ってくれたので返答しておく

 

 

「今日って、キッチンセットの使用予定あります?」

 

「キッチンセット? 無い筈だけど・・・ちょっと待ってね〜」

 

僕は渚に尋ねると、彼女は自身のパソコンを操作して予定を確認してくれ

 

 

「今日は予定無いね、まぁウチのキッチンセットを使うのは、メインじゃ君と鷹先輩ぐらいだし、あまり埋まってないかな?」

 

「そうですか? ありがとうございます」

 

「いやいや、構わないよ? にしても、直前とはいえ キチンと何処を使いたいか とか相談してくれる様になったのは成長、かな?」

 

 

そう言い渚はカラカラと笑う、そんなに相談なしで活動はしてないと思うんだけどな? 僕の記憶違い?

 

 

「それで? キッチンセット使って何をするつもり?」

 

「手作りベーコンが余っているので、ベーコンカツを作ろうかと」

 

「それは良いね」

 

「完成品を後で持ってきますね?」

 

「本当? ありがと〜」

 

 

渚に尋ねられたので、何をするかを(なぎさ)へ言うと肯定されたので、完成品を彼女にもお裾分けする事に決め、その旨を伝えると渚は 余程嬉しかったのか僕を抱きしめてくる

 

そして身長差の関係で渚の双丘に僕は埋まる訳だが、なんだか柔らかさが増量している様な気がするが、僕は余計な事を口にするほど無粋ではないので、心の内にしまっておく事に決める

 

渚、ごめんね? 僕がたびたび お裾分けしてハイカロリーの料理を食べさせてしまったのが原因だよね?

 

そんなこんな渚からの熱烈な抱擁を彼女が満足するまでされておく、これが僕の出来る罪滅ぼしの1つだからね

 

 

そんな懺悔をしている内に渚は満足した様で僕を解放したので、更衣室を経由してキッキンセット部屋へ行き、撮影の準備をする

 

撮影の準備と言ってもカメラとかは設置されているから、材料の準備とかカメラとかの電源を入れるだけだけどね?

 

とりあえず念の為に聖女フォームになってから準備をして、配信用PCの電源を入れてサポートAIを起動させる

 

 

「ワカモ、調整をお願い」

 

「承知した」

 

僕の呼びかけにラグ無く召喚されたワカモに、配信の準備をしてもらう、この辺りは手動なんだよね

 

そんなこんな配信の準備をしていると、ワカモが告知を打ってくれた様で、僕のスマホに通知がくる

 

そういえば配信告知してなかったな、反省

 

 

「主よ、配信の準備は出来たぞ」

 

「うん、ありがとうワカモ」

 

「そのデカい油鍋を見れば大体の事は察するが・・・野菜はどうするつもりだ?」

 

 

ベーコンカツの為に鍋へサラダ油を注ぎ込んでいるとワカモに尋ねられたので、どうしようか考える

 

 

「ん〜衝動的行動だからね・・・人参は残っているのは確定だけど・・・冷蔵庫に何かないかな?」

 

「無計画だな」

 

「かたじけない」

 

 

僕の言葉にワカモは肩をすくめて業務用冷蔵庫を開けて中身を確認して

 

 

「む? 鷹樹(たかき)がキャベツを置いてあるな、使って良いと張り紙があるし、遠慮なく使わせて貰おう」

 

「そうだね」

 

 

鷹樹のファインプレーで、どうにかなったので良かった良かった

 

あとは配信中にどうにでもなるさ

 

 

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