前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
無理矢理な魔力運用で少々疲労を感じてしまうが、数秒で多重障壁内を満水にする事が出来たが、しかし僕は失念していてカメラドローンが冠水し、機能が停止してしまった
正直やらかしてしまった事を反省しながらケルベロスシャークが溺れているのを眺める、あとは力尽きるのを待つだけだしね?
まぁ正確には僕の発動する水魔法は聖水に変容するから、その効果に蝕まれて溺れている様に見えるだけなんだけど、それはご愛嬌と言う事で
そんな訳で僕が呑気にケルベロスシャークを観察していると、奴は一矢報いる為に僕へ突撃してきたので、水操作で無茶苦茶な水流を作り多重障壁へ当てたりしてやると、事切れて紫の魔力素子へ解け、Mサイズの魔石と鮫肉、そして青い勾玉らしき物をドロップする
それを確認し多重障壁の1面だけ解除して水が紗夜達へ行かない様にしたが、軽量コンパクトボディの僕は水流に逆らえず見事に流され、床に水揚げされてしまった、少し痛い
「知らない天井だ」
「何を言っているの? カナリアちゃん」
「なんか言わないといけない気がして・・・それよりもカメラドローンを壊してしまって、ごめんなさい」
「カメラの1台ぐらい構わないわ、そう言う事もあるでしょうしね? まぁ今度からは気をつけて頂戴? 」
「ありがとうございます」
ケルベロスシャークを撃破したので取り巻きの鮫犬が消滅して、戦闘終了した
「ワカモちゃん」
「承知」
「冒険をしているのだもの、予備の1つや2つはあるわよ」
【そもそもカナリアちゃんをピックアップしてるドローンが壊れただけだし配信に支障はないね〜w】
【あれじゃね? カナリアちゃんがコメント欄 見えない】
【あー、それは少し支障あるな】
【カナリアちゃん、ビッショビショやけど大丈夫か? 風邪引かんか?】
紗夜がワカモに指示を出すと彼女は積載された荷物から予備のカメラドローンを取り出して飛翔させて、僕の前に滞空させてコメント欄を表示させる、良かった 視聴者も怒ってないみたいだ
「流れ的には、この先に安地とセーブポイントがある筈よね?」
「そうですね? 恐らくは」
「なら、宝箱開封した後は 一旦 カナリアちゃんを乾燥させるか、配信を切り上げましょう。先程の魔法で相当量の魔力を消費している筈だもの」
「それが良いだろうな、魔力量と魔力出力量はイコールでは無い、慣れぬ事をする時は体力が尽きるより先に疲労困憊になるものだ」
【この分だと同じレベルのが2回、その後に本命になるのか】
【配信時間も中々長くなってきたし、一旦帰宅でも良いんじゃないか?】
【ビショビショのカナリアちゃんも素晴らしく美しいが、やはり元気なカナリアちゃんを見ていたいから、一旦中断は英断や】
【ゆうて俺らはカナリアちゃんが楽しく配信してるのを見るのが好きだから、無理せんで良いんよな】
【かわいいはせいぎ】
紗夜の質問に答えると、紗夜とワカモが そう言い 視聴者も僕を気遣ってくれる、優しい
「それではお言葉に甘えて、宝箱を開封してセーブしたら今日は配信を終了したいと思います」
「とりあえず・・・回収をお願いね? ワカモちゃん」
「任せよ」
【手際が良いな、流石はワカモ氏】
【やっぱCEOは必要な人材やな】
【鮫肉は、どう調理すると美味いんだ?】
【ウチの地域だと煮付けかな?】
自業自得なのだけど、全身で水を吸っている状態なので聖女服が張り付いて動きにくいなぁと思いつつ、生えてきた宝箱へと歩み寄りながらコメント欄をみて、あぁ〜煮付け良いなぁと思う
お腹空いたなぁ