前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
少しシオシオになり始めたヘンリとオヤツタイムを挟み小休憩を経て、僕達は安地の部屋から出て十中八九 ボス部屋と目される部屋の前までやってきたのだが、居ない筈の紫髪美女が
「待ってたよ、カナリアちゃん!!」
「あ、はい」
【カナリアちゃんの反応w】
【これだからブリリアント 一族はw】
【末席は何でこうもw】
僕を視認したマリアがジョジョ立ちをやめて僕を抱き上げて熱い抱擁をしてくる、相変わらず大きいなぁ
そんな事を考えつつされるがままにする、その内 満足して解放してくれるだろうしね?
「やぁみんな〜マリアだよ〜」
「マリア、今日は予定がある筈じゃ?」
「え〜? 何の事かな〜?」
【おい、なんか誤魔化してるぞ?w】
【まさか逃走中か?w】
【お主ら、身内で腹の探り合いを何故にしているw】
僕を抱き締めたままヘンリと会話をするマリアが、なんか惚けた事を言いヘンリに懐疑的な視線を向けられている、所謂ジト目である
まぁ僕からしたら、孫であり分家のマリアより娘で本家筋のヘンリが日本に居る事の方が問題がある気がする訳だけど、言わないでおこう
「さてと、ヘンリちゃんを怒らせて暴走したら私では勝てないから、そろそろ本題に入ろうかな」
「大丈夫 暴走はしない、グーで肩パンするぐらい」
「やだなぁヘンリちゃん、それ肩の骨が逝っちゃうヤツ〜」
【何わろうとんねんw】
【笑い事じゃない件w】
【でも数秒で治りそうw】
【確かにw】
マリアは僕を解放してニコニコしながら そんな事を言うが、相変わらず余計な事まで言い、危うくヘンリの逆鱗に触れそうになるが、慣れているのかヘンリも軽口を返し、マリアはカラカラと笑う
どんな胆力してるんだろうか? マリアは
「という訳で、カナリアちゃんに新装備だよ〜」
「新装備? わざわざ ありがとうございます」
「いえいえ〜」
「なんだっけ・・・えーっと・・・サッチェルバッグ?」
「多分そう、いやぁ〜 おばあちゃん が好きだったアニメに出てきてさ? もう頑張っちゃったよ〜」
「ご苦労様」
【唐突に新装備w】
【更に小学生感が増すカナリアちゃんw】
【マリアの手製が単なる鞄な訳がない】
マリアはニコニコと笑みを浮かべたまま、ヌメっと影からサッチェルバッグを取り出して僕へ渡してくる
何の革かは不明だが、革製の鞄でリュックの様に背負えるタイプだ
この辺り詳しくはないが、背嚢と言う意味でのランドセルみたいなモノだろうか?
あとやたら軽い、不思議
「ふっふっふ〜、流石は訓練された視聴者諸君 分かっているね〜、そうこのサッチェルバッグは単なる学生鞄では無い、超絶簡単に言うとサッチェルバッグ型量子保管庫なのだよ!! あ、因みに名前はリコリスだよ」
「え? えぇぇ?!」
「マリア、グッジョブ」
【それはまたヤベー代物をw】
【頭おかしいんじゃねーの?(褒め言葉)】
【正気じゃねぇw】
【最低でも3桁万円後半は確実やなw】
渾身のドヤ顔でマリアは良い、慣れている様子のヘンリは彼女にサムズアップをして讃えているが、僕は驚いてしまい何も言えない
量子保管庫は、簡単に言うと高いし起動しておく為には電源(意訳)が必要だから一般的にはヴァンツァーやUAV等のパワードスーツ等の強力電源が内臓されている大型機械に搭載されている
にも関わらず、マリアはDIY程度の気軽さで小型化して僕へよこした訳だ
この技術を特許登録してライセンス生産させるだけで、マリアは 余程豪遊しない限りは遊んで暮らせるぐらい財を築ける筈・・・いや、マリアの本業的には まだ足らなそうだな、うん
まぁ兎に角、ドラえもん の ひみつ道具・・・いや、四次元ポケットを僕は入手してしまった訳だ
とりあえず、これで僕のAMF対策は完璧とは言わないまでも、ある程度は心配なくなっ訳だ