前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
どんちゃん騒ぎのゴールデンウィークを駆け抜けて、約1週間ぶりに制服に袖を通し、いつもの様に髪を結い自宅の玄関を出て空を見上げ
「良い天気だなぁ・・・サボってツーリング行きたくなるぐらい快晴だ」
「君は自分で学費を払っているし、好きにしたら良いんじゃないかな?」
「いや、行くけどね? 三鶴ちゃん」
「そっか、偉いね」
日課のジョギングから帰って来たらしい
125ccの小回りが効くのを生かして連休明けにありがちな混雑する道を避けて少し遠回りして学校へと向かう、ほら急がば回れと言うし?
そんな訳で、いつもの様に校門近くに停車してバイクと装備一式を収納して、相変わらずの車列を横目に校門を潜り学校の敷地に入ると、連休明けだからか いつもより騒がしく感じる
青春だなぁ〜 とか思いつつ教室に向かっている道中で、例に漏れず両脇に手を入れられて抱き上げられで輸送され、教室に着くと誘拐犯(笑)のニナの膝の上に乗せられ撫で回されるが、もはや恒例行事なのでされるがままにしておく、気が済むか始業の鐘が鳴れば解放されるしね?
そんな訳でニナの膝の上に乗りながら他愛無い話をしたり、旅行に行ってきたらしいシホとハジメの旅先の話を聞いたり、お土産を貰ったりしていると始業の予鈴が鳴り、クラスの違うシホが名残惜しそうに自分の教室へと戻っていく彼女に軽く手を振り見送り、ふと新年度から ずっと空席の机が目に入る
「ニナちゃん、あの席って ずっと空席だよね? 何か知ってる?」
「あの席? なんだっけ・・・?」
「確か留学生の娘なんだけど、時期悪く身内に不幸があって登校がズレ込んでるんだった・・・かな?」
「おー、流石はハジメちゃん」
「流石〜」
僕がニナに尋ねると彼女が思い出す素ぶりを見せ、すかさずハジメが自分の知っている情報を教えてくれるので、手放しに褒める
僕は教室に居る間はニナやハジメと雑談とかをしている事もあるけど、浅い話をするぐらいで、ニナやハジメの様に友人が多い訳ではないから、情報収集に難があるので、本当に2人は凄いと思う
それから本鈴が鳴り僕はニナから解放され自分の席に座ると、担任が教室に入ってきて
「それではHRを始めます、今日から 諸事情で入校が遅れていた お友達が登校しました、どうぞ」
「やぁ、みんな ぼく だよ。 ヘンリエッタ・ピクシー・デライトだよ、みんなよろしくね」
担任の呼びかけで薄ピンク色の髪をした ややドヤ顔の美少女が入ってきて、教卓の横で自己紹介をする
うん、何をしているのかな? 君は
いやいや、幾ら17歳240ヶ月だとしても、なんで わざわざ 変装?までして斑鳩に転入してきてるんだ? 別にリューネでも通おうと思えば通え・・・ないか、自国の姫だもんね? 顔割れてるから無理だね、うん
あぁ、目があった・・・更にドヤ顔してる、これは僕を驚かせる為に わざと黙っていたな? 間違いない
「どうかしたの? カナリアちゃん」
「うぅん、なんでもないよニナちゃん。 ありがとう」
「そう? それなら良かった」
僕の挙動がおかしい事に気づいた、隣の席に座るニナに尋ねられたが誤魔化しておく、この後の方針を考えておかないとね?
具体的に言うと、全くの初対面を装うor知り合いなのを隠さずに 普段と同じ様にヘンリと接するか・・・面倒臭いから普段と同じで良いか、うん
ヘンリも その辺りは織り込み済みだろうし、間違ってない筈だ 多分 メイビー
まぁ少し驚いたけど、ヘンリが編入してくる事で僕の生活が大きく変わる訳では無いし、ヘンリも学生生活を送れるし 悪くはないかな?
とりあえず 仕掛け人っぽいマリアを質問攻めしておこう、うん