前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信   作:銭湯妖精 島風

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33. 初心者講座・座学編(撮影)

 

 

初回ライブ配信をしてから1週間後、僕は聖女フォームで撮影部屋に置かれたホワイトボードの前に置かれた机に座っている

 

「準備完了、カメラ回しますよ? 先輩」

 

 

「了解、それじゃ始めるぞ」

 

 

「分かった」

 

 

相変わらず仕事が早い(たかむら)の言葉を聴き、僕は住まいを正してホワイトボードを見る

 

 

「ステラ・アーク所属、講師役の鷹樹(たかき)と」

 

 

「同じくステラ・アーク所属、生徒のカナリアです」

 

 

「今回から何本かに分けて初心者講座をしていくから、是非見てくれ」

 

 

「よろしくお願いします」

 

鷹樹の言葉に合わせて僕も挨拶をする、先導役が居ると楽だなぁ

 

 

「それでは早速始めていく訳だが、今回は初回と言う事で基本的な事から始めて行こうと思う、ほい」

 

 

如何にも示し棒と言う棒で軽くホワイトボードを2回叩くと、ホログラムでダンジョンの説明が表示される

 

「基本中の基本から、ダンジョンは約25年前に起こった大災害 統合騒乱の後遺症で発生している次元震災害の1種だ」

 

 

鷹樹は手元の冊子をチラ見しながら澱み無く説明を続ける、結構 先生としての才能があるんじゃないか?

 

 

「ダンジョンは最奥のダンジョンボスを討伐する事で消滅するが、楔に近ければ近いほど深く階層が連なっている、故に常設と化してるダンジョンが存在していて、俺が普段潜っている若宮ダンジョンがソレになっている。そんな常設ダンジョンは日本国内だけでも約50ヶ所、突発性ダンジョンを含めると100を超える、と言うのがギルドからの公式発表だ」

 

 

「はぇー・・・100越えてるんだ、知らなかった」

 

 

「まぁぶっちゃけると、人口密集地とか人が住んでる地域以外のダンジョン踏破は後回しになりがちだな、日本では探索者の数も充分とは言えないし、何よりダンジョン発生した場所の立地が悪い確率が高い」

 

 

「それはつまり?」

 

 

「単純にダンジョンまでの道のりがキツいって事だ、本当に道なき道とかな?」

 

 

「ひぇぇ・・・」

 

 

 

ダンジョン災害は主に遭難者と発生により土地の使用が出来なくなる事が被害状況である、逆に言うと遭難者がおらず急いで土地の奪還をする必要が無ければ無理にダンジョン踏破を行う必要が無い、と言う訳だ

 

 

今の所、ダンジョンが成長し範囲が拡大した と言う情報は知らないので、尚更だろう、多分

 

 

それにダンジョン内でないとアバターへのコンバートも無いし、ログアウトも使えない、獣道を歩き疲弊して わざわざ見入りが不透明なダンジョンへは正直、僕は行きたくない

 

そんなダンジョンよりは、常設ダンジョンへ足が向くのは必然な訳だ、うん

 

 

 

「ダンジョンは災害であると同時に貴重な資源回収の場であり、その各種資源を回収するのが、探索者と呼ばれる 俺達だ。探索者になる為には基準値の魔力を有している必要がある」

 

 

「先生、なんで基準値が設定されているんですか?」

 

 

「その理由は、アバターを生成するのに必要だからだ」

 

 

「そうだったのか、知らなかった」

 

 

本当に知らない事だったので、素直に納得すると

 

 

「正しくは、ログアウト機能を使う際にアバターを構成する魔力を使うから、その分だな、いわゆる安全対策って奴だ」

 

 

「それも知らなかった」

 

 

「割と探索者でも知らない人がいるかもな、かくいう俺も講師役するって事で予習して知ったぐらいだったし」

 

 

そう言うと鷹樹は肩を竦めて言う、その予習用の資料を作ったのは篁だろうから、本当仕事は出来るな篁

 

 

「次はリスポーンについて、各ギルドにはダンジョンへの転移門があり、その隣の広間にリスポーンの魔法陣が設置されている、ログアウトを使用した際にもリスポーン地点に送られる訳だが、たまに体質で合わない人が居て酔って吐く事も珍しくない」

 

 

死に戻りした時は覚悟しておこう、流石にライブ中に嘔吐してるのは見せられないしね、うん

 

 

「キリも良いし、第1回はここまで。次回も是非見てくれ」

 

 

「宜しければ、チャンネル登録と高評価をお願いします」

 

 

「一旦カメラ止めまーす」

 

鷹樹の締めの挨拶に続き、打ち合わせ通りに僕も言うと篁がカメラを止め、少し休憩になったので、一息つく

 

 

いやぁ意外と知らない事あったなぁ

 

 

 

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