前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
そんな訳で配信中に喧嘩をする双子を岩塩ハンマーで物理的に黙らせて配信を再開し、去年もあった僕に餌付けする流れの奴を
なんやかんや双子が喧嘩をする と言うトラブル以外は目立ったトラブルも起こらずに無事 配信が終了し、紙袋ヘッドの3人は紙袋を脱ぎ
「いってぇ・・・割れてないよな?」
「少し腫れてるぐらいだな」
我が従兄の双子は流暢な日本語で僕に岩塩ハンマーで殴られた場所を摩りながら会話する、最初から日本語で会話して欲しかったな
「それで? キュクノス? 今度は何をやらかしたの?」
「おい、なんで俺がやらかした前提なんだよ?!」
「えー? 日頃の行い?」
「そうだぞ? お前は すぐにナンパとか行くから」
「んだよ、ナンパは今は関係ないだろ?」
僕はワカモの尻尾をモフりながら尋ねると、それは心外だとキュクノスが反論してきたので、率直な意見を述べるとシュヴァーンがケラケラ笑い、トドメを刺しにいく、僕が言うのもアレだけど 君も容赦無いね? シュヴァーン
「キュクノスさん、ウチのスタッフをナンパしないでちょうだいね?」
「そんな節操なしじゃないから、安心してくれ社長」
「そう、なら良かったわ」
紗夜もキュクノスをイジる流れを読んで彼をイジる、紗夜も なかなか良い性格をしていると思う
「と言う訳で おふざけは これぐらいにして、俺達が日本に来た理由だけど・・・」
「簡単に纏めると、交換留学って奴だな」
「交換留学か〜」
「リューネ・・・メリーディエースにも交換留学制度があるし、不思議はない、筈」
シュヴァーンがキュクノスをイジる流れを止めて、真面目なトーンで言ったのでキュクノスが直ぐに続いて理由を述べる、やはり双子だと息がピッタリだなぁ とか思っている僕の隣でヘンリが双子を訝しんでいる
「紗夜ちゃんとは自己紹介済みみたいだけど、ヘンリさんにはしてないよね? して貰えるかな?」
「おー 俺はキュクノス、カナリアの母方の従兄で双子の弟だ、よろしくな」
「はぁ・・・御前を失礼しますヘンリエッタ王妹殿下、私はシュヴァーン・W・シュナウファーと申します、カナリアの母方の従兄で この愚弟の双子の兄をしております」
「うん、よろしく。ぼく の事はヘンリで構わないし、敬わないで? あまり堅苦しいのは好きじゃないんだ」
「かしこまりました、ではヘンリさん と」
僕が双子へ自己紹介を促すと、見た目通りチャラいキュクノスは今時のチャラ男大学生のノリで挨拶し、見た目に反して真面目なシュヴァーンは騎士の礼を取り、ヘンリへ しっかりと挨拶する
この辺りは見た目ソックリな双子だけど真逆の対応だなぁ と思う
「吾はワカモ、我が主 カナリアの使い魔をしておる。 先に言っておくが、幾ら主の従兄といえ度が過ぎれば容赦はせぬ故、ゆめゆめ忘れるでないぞ?」
「だってよ、シュヴァーン 気をつけないとな?」
「お前に言ってんだよ、バカ」
今まで静観していたワカモがキュクノスを見定める様に見つめて言い、シュヴァーンに軽く叩かれる、本当にキュクノスはノリが軽いなぁ
まぁ誰に対しても態度を変えたりしない辺りは評価出来るとは思うけどね? うん
「あ、そうそう 爺さんがカナリア用の儀仗を造って送るからって言ってたぞ?」
「はい?」
「そういや 来日する前に帰郷した時、母さんと婆さんがカナリアの礼拝用ローブについてきゃっきゃっ しながら相談してたな・・・」
「なんで僕の?」
「「俺達が知ってる訳ないだろ?」」
「そうだね、うん ごめんね!」
キュクノスが手を打ち思い出した事を口にし、疑問符が口から溢れる僕を尻目にシュヴァーンが更に情報を投げ付けてきて少し混乱し尋ねるが、見事にハモって言われてしまい、どうしようもなくなる
いや、本当になんで?