前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
そんなこんなスライムを虐殺しながら山と草原、そして森の境界線へと到着する
「ふむふむ、この辺りはリアルですね? まぁ東京のこんなすぐ近くに山は無い筈ですけど」
『そうだね、まぁそこはゲームだから』
「そうですね、そう納得しておきましょう」
聳え立つ山を見上げつつ渚と会話をして、山にそって森へ続く街道らしき道を進みながら山を観察する
「山道へ入る道以外からは入れないみたいですね、絶壁になっていて結構厳しそうです」
『まぁそう言うのは お約束だからね』
「確かに・・・ん?」
『どうかした? カナリアちゃん』
「この一部分だけ周りの岩? 地層?と色が違うんです、ほんの少しだけですけど」
『・・・ほんと? 私には同じに見えるんだけど』
森へ入ってからスライムの襲撃もなく、山を観察しながら歩いて渚と会話していると、岩肌?に違和感を感じた場所があり渚へ言うが彼女には同じ色に見えるらしい
この場合、僕の勘違い 又は 僕の色覚能力と渚の色覚能力に差があるかの どちらかかも知れない、ならば確かめる方法は1つ
「こう言う時は、とりあえずダイレクトアタックです」
『ははは、カナリアちゃんらしいね』
僕は違和感を感じた岩肌へ両手剣を軽く当てて音を聞き、明らかに音に違いがある場所を発見する
「どうやら隠し扉らしいですね・・・どうやって入ろう? お?」
『あれ? なんかイベント踏んだみたいだね』
「そうみたいですね? えーっと・・・Trials of the Princess Knight ?」
『あー・・・これ、想定外のイベントを踏んだらしいね? 日本語訳されてないし』
「なるほど・・・なんか面白そうなのでスタートしますね」
『ブレないねぇカナリアちゃん』
隠し扉を認識した途端、イベント開始のポップアップが表示されたので、イベント名を読んでみるがリューネ語で書かれていて、かろうじてプリンセスナイトだけは読めた
日本語訳だと、姫騎士のホニャララ的なイベントだと解釈しイベント開始を押すと隠し扉が如何にもなゴゴゴゴと音を立てて開き、石作り(暫定)の廊下のランプ?に光が灯り廊下を照らす
「何があるか楽しみですね」
『そうだね? まぁ100% 想定外のイベントを踏んでいる筈だからリーゼさんには連絡しておこうかな』
「そちらは、お任せします」
『うん、任せて』
いつでも対応出来る様に両手剣を軽く握り廊下を進む、廊下は広くて大剣を振り回しても余裕があるぐらい道幅がある、これはゲーム的な都合だからだろうか、多分
それから暫く歩くとFirst Trial Roomと書かれた部屋の前に到達した
「えーっと・・・ファースト・・・ルーム? よく分からないけど、最初の部屋ですね、多分」
『間違いでは無いかな?』
ダンジョンと同じ感じなら入室すると、大抵はモンスター的な物がいて戦う事になる
それを撃破出来れば、次の部屋への扉が開かれる 的な奴なのだと思う
中へ入ると、室内は闘技場の様な内装になっていて、僕は その中心へと歩みと、僕が入って来た反対側から如何にも悪人な装いの鞭を持った人物と、黒色金属に赤いラインの入った首輪をした体高3mは軽くある白狼が現れ、どこからともなくドラの音が聞こえる、どうやら開始の合図の様だ
「おっと・・・スライムに比べて速い」
『ん〜やっぱ今のカナリアちゃんには倒せないかもね、強すぎる』
「そうかもですね」
『ま、君が そんな事を考えてないのは分かるし、デスペナ無いから頑張って』
「がんばります」
悪人装束は、おそらくテイマーで白狼を使役していて奴が僕を攻撃する様に白狼へ指示を出している様だ、が・・・どうも白狼の動きがギクシャクしていて、速いは速いが何割か能力が減衰している様に見える
初めて目にしている筈なのに、なんだか そんな気がしてしまうのだ