前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
ワカモに跨り駆ける事 十数分、あからさまな輸送車が見えワカモは その屋根へ飛び乗り
「入るぞ?」
ドンドンと前足で強く屋根を踏み鳴らして合図し、影を使い中へ潜り込みダイレクト乗車をする
「影渡りって、ワカモ すげーな」
「吾には容易い事よ、主 支度を」
「う、うん」
なんだか見覚えのあるチャラ男が興味深そうにワカモを見ているのを見つけ、少し驚いてしまったが そんな些事は後回しにして突入用の装備の支度を始める為にワカモから降りると
「
「ありがとうシュヴァーン」
大抵ニコイチで居る片割れのシュヴァーンから装備を受け取りながらお礼を言い装着していく
「到着まで5分」
「5分了解」
「オッケー」
「了解です」
僕の支度を終わらせた後、次はワカモへ装備を積載していると輸送車のドライバーが残り時間を伝えてきたので返事を返し、ワカモの支度を済ませる
それからキッチリ5分で現場へ到着し下車し
「よし、行こう」
「うむ」
「だな」
「おう」
絶え間なく行き交う人波を超えてギルドの現場受付へ行き
「ステラ・アーク所属のカナリアです」
「同じく、キュクノス」
「同じく、シュヴァーンです」
「お疲れ様です、先程 突入口の設置が完了して既にヴァンツァー2個小隊と2パーティが先行しています、カナリアさん達には遭難者捜索と応急手当、それと可能ならば道中のモンスター排除をお願いします。現在は緊急事態につき、ギルドカードに付与された位置共有機能 及び 該当地域簡易通信機能が強制使用されています」
「了解しました」
「了解」
「了解です」
女性ギルド職員の説明を聞き了承して受付から離れようとすると
「すみません、情報を一部修正します。道中にモンスターが出た場合は可能限り討伐が望ましいですが、遭難者の避難誘導 及び 捜索を最優先、で、お願いします、中央に 巨大ダンジョンボスが確認された為、警戒する様に、と」
「分かりました」
「マジかよ」
「ほら、行くぞ? 俺達は こう言う時の為に教会騎士してんだろ?」
「いや、教会騎士なのは お前で 俺は神官・・・」
「細かい事を言うな、さっさと行くぞ」
女性ギルド職員の訂正情報を聞き、僕は早く突入しようと再び歩みだすと、シュヴァーンが腹を決めた表情で僕に続き、キュクノスは あからさまにゲンナリした表情をしていたが、シュヴァーンに背中を強めに叩かれて気合いを注入されている
それにしても、シュヴァーンが軽装とはいえ騎士の装い、キュクノスが飛んだり跳ねたりするのには向かなそうな法衣姿な事の理由は、なんとなく理解出来た
シュヴァーンは剣を携えているし 近接系、キュクノスは母と同じ中遠距離系なんだろう
「君達は、どうする? 僕はワカモに跨って此処から反対側の区画へ行くつもりだけど」
「俺はパス、お前や兄弟みたいに飛んだり跳ねたりは苦手だからな、退路確保に回らせて貰うわ」
「そうだな、俺はカナリアの後を追いながらキュクノスの確保した退路に遭難者を誘導していく事にする」
「分かった、よろしくね? 2人」
「「任せとけ」」
ダンジョンに突入し双子へ尋ねると、そんな返答が帰って来たので拳を合わせてからワカモに合図をして出発して貰う
「・・・この辺りは、見覚えがあるな」
「そうなの?」
「あぁ・・・嫌な予感がする」
ワカモの呟きが聞こえ、尋ねると僕からは彼女の後頭部しか見えないが、その表情が険しいだろう と予想が出来るぐらいには 声色に硬さを感じる
僕の直感が、ワカモの悪い予感は気をつけた方が良いと囁いているので、周辺警戒を怠らずに進もう
いやまぁ、不定期に轟音と地響き、舞い上がる土煙を見てしまっているし、油断する方が無理な気はするけどね? うん