前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信   作:銭湯妖精 島風

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350. 2回目の緊急出動 4

 

 

 

僕は深呼吸をしてからローレライを防水モードな装いへ変化させて屋上の床?へ両膝を着いて祈りの体勢を取って

 

 

「ワカモ、これから大規模魔法を使うけれど 終わったら僕は寝ちゃうと思うからさ、事務所に運んで貰える?」

 

「・・・うぬ、承知した」

 

 

僕の提案にワカモは少し不服そうに答えたが、僕は目の前のダンジョンボスへ集中する事にし、三鶴が調合した味が酷い以外は欠点の無いポーションを2本飲んで、味を洗い流す為に聖水を飲んで準備を整え

 

 

Herr, erhöre mein Gebet(主よ、我が願いを聞き届け給え)

uns vor unseren Augen(眼前の我らが)

Die Macht, den Feind zu besiegen(敵を討ち払うチカラを)

 

 

祝詞を呟くと僕の足元に魔法陣が形成され、頭上を起点に徐々に雨雲が出来上がり広がって行き、ポツポツと雨を降らせて僕や建物、道路を濡らしていく

 

 

Ich wünsche mir Fülle(願うは豊穣)

Durch die Fähigkeit des Herrn(主の御技により)

Beseitige und reinige die Katastrophe(災厄を祓い清め給)

 

 

雨雲は尚も広がり続け、ダンジョン内 全域まで広がり小雨から本降りまで進化し、大地とダンジョンボスを容赦なく濡らしていく

 

此処まですれば、あとは維持をするだけで良い筈だけど、もう結構疲れて来た気がする

 

普段は、こんなに魔力消費の激しい魔法を使ったりしないしね?

 

 

「あとは聖水が回るのを待つだけか・・・」

 

「そうだね? つまり、此処からが本番」

 

「そうだな」

 

 

イビルジョーに似た形態のダンジョンボスが、見た目は生物のゴーレムタイプでは無い限りは、僕の降雨により いずれは(セイスイ)が全身に回り死に至る筈・・・なのだが、いかんせん 体高50m ぐらいある巨体だから効き目が出るまで 量も時間が掛かる様で、元気に暴れている

 

 

「量が必要なのは予想出来るけど、これ以上は降雨量を増やせないよね」

 

「これ以上は惹きつけている探索者の視界を無駄に奪うだけになってしまうし、今が最良だろう」

 

「だよね〜」

 

 

ワカモと意見が一致し、現状維持が最善と結論が出たので僕は とにかく、降雨魔法を維持する事に集中する

 

 

「お? 効果が現れ始めた様だな? 動きが鈍くなって来たぞ」

 

「やっと? 僕、そろそろエンプティゾーンに入りそう」

 

「もう少しだ主よ、頑張るのだ」

 

「がんばるー」

 

 

湯水の如く魔力をふんだんに使い降雨させる事 30分強、漸く効果が目に見えてきたのだが、だいぶ魔力消費して 眠くなってきているだけど 今更止める訳にも行かないので、ワカモの応援に答えて魔力を魔法陣に注ぎ込む

 

[経験値を獲得しました]

 

 

「主よ、ダンジョンボスが絶命して魔力へ還り始めた、お疲れ様」

 

「終わった〜」

 

「そうだな」

 

[ラストアタックボーナスを獲得]

[クラススキル 進化 及び 再編開始します]

[魔武器A・B 進化 及び スキル再編開始します]

 

 

更に20分の時間を掛けてダンジョンボスを雨ざらしにして、聖水漬けにする事に成功して、漸く撃破する事が出来た

 

僕はワカモの言葉を聞き、降雨魔法へ魔力を注ぐのを辞めて 大の字で屋上へ寝転ぶ、幾ら防水モードとはいえ 中に浸水してくるが もう気にしない

 

 

だって、眠いもん

 

「そう言う訳でワカモ、もう眠すぎるから あとはよろしくね?」

 

「うむ、任された」

 

 

何か いつもの謎の声とポップアップが見えた気がしたけど、もう限界だった僕はワカモに任せて目を閉じると、すぐに僕は夢の世界へと落ちた様で、次に目を開けたら ステラ・アークの仮眠室のベッドに寝かされていた

 

 

「・・・知らない天井だ」

 

ひとまず様式美と言う事で定番のセリフを呟いてから身体を起こして 周りを見渡して見るが、壁掛けの時計があるだけで 人が誰もいない

 

 

「あー・・・結構寝てたっぽいな、うん」

 

 

7時を指す時計を見て、僕は独り言を呟く

 

とりあえず三鶴が居ないって事は、日を跨いでいない筈だから よしとしよう、そうしよう

 

 

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