前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
怪獣大決戦を繰り広げで魔力をギリギリまで消費してしまって、寝てしまった僕はステラ・アークの事務所にある仮眠室で目を覚まして、まだ寝足りないなぁ とか思いつつ仮眠室を出てデスクエリアへ向かうと、スタッフが忙しそうに右に左に絶え間なく動いているのが見える
後処理とかの色々かな? と ぼぉー っと眺めていると
「あ、起きたね カナリアちゃん」
「忙しそうですね、やっぱり 後処理ですか?」
「うん、まぁね? 正直 今回ダンジョンが発生した場所悪くてさ、上も下も右往左往してるよ」
「場所が悪かった?」
倉庫の方から現れた
「あまり大きな声では言えないのだけど、あそこには
「え? そうなんですか?」
「そうなんだよ、今回のダンジョンボスの推定出現位置の真下が別邸で、地上+地下1階まで跡形もなく粉砕されているみたいで、もう死んだモノとして篠原グループ上層部は話をしてる様で、お嬢は そっちに行ってる」
「はぁ、それはそれは」
僕を抱きしめる体勢に移行して耳打ちする様に小声で説明してくれる渚に合わせて僕も小声で返す
大きな声で話せない理由は、真子が
それとも グループ総帥が若い
紗夜も紗夜で大変だなぁ、遺産分配の色々とかの話し合いに参加させられる訳だし?
にしても、ダンジョンボスもピンポイントで別邸の真上に出現するなんて、真子や夏月何某君に怨みでもあったのかな? いや まぁ あり得ないか、うん
「ん〜 やっぱりカナリアちゃんの近くにいると気分が良くなるなぁ〜、なんて言うか空気が美味しい?」
「空気清浄機かな? 」
「カナリア印の空気清浄機、売れるね!」
「売れますかね?」
僕を抱きしめて ご満悦の渚が 気分上々で そんな事を言ってきたので脳死で返答すると、さらによく分からない事を言い始める
と言うか、カナリア印の空気清浄機ってなんだろうか?
なんだろう、既に存在しそうなネーミングな気がする
「と言うか、僕はクラスの影響で漏れ出した魔力が原因で少なからず周りを浄化しているから、じゃないですかね? うん、空気清浄機ですね」
「そういえば、そんな設定も有ったね? 」
「設定とか言わないで下さい、事実の筈です・・・多分」
「カナリアちゃんは、かわいい つまり正義だから大丈夫」
「訳が分からないよ」
思い出した事を渚へ伝えてみるが、ハイテンションのままの渚になんとも言えなくなってしまったので、頑張って言葉を捻り出す
「渚さん、そろそろカナリアを返して貰えますか?」
「やぁやぁ三鶴 君 お疲れ様、帰るのかな?」
「はい、両親もカナリアの心配をしてますし」
「それは仕方ないね? 名残惜しいけれど、仕方ない」
相変わらず黙っていれば美青年の三鶴が現れて 渚へ僕の帰宅を告げてくる、なんかよく分からないけど 犬猫みたいな扱いされてる気がするな、うん
そんなこんな会話を交わして僕は無事に渚から三鶴へ手渡され、僕は三鶴に抱き上げられたまま退勤する事になった、ん? 何かおかしいな?
「うん、なんで当たり前の様に抱き上げたままなのかな?三鶴ちゃん」
「何故って・・・そりゃ、僕が そうしたいから だけど?」
「シスコンかな?」
「何を今更」
思い切って聞いてみるが、悪びれる素ぶりが1㎜も存在しない表情で、言い切られてしまう
本当に、三鶴は残念なイケメンなんだなぁ、うん